金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

七五三と27宿

七、五、三と言うのは子供の厄年です。

医療的に未熟な昔は子供の致死率は高かった。やんごとないおうちでもそこは同じ。

それで無事であるよう寺社で祈祷を受ける。

本来は旧暦11月15日でこの日が27宿暦で吉祥の鬼宿であることからはじまりました。

月で言えば子の月で鬼宿は真南の宿ですから太陽と月が向かい合って南北対冲する。

そういう時にします。

今年は12月29日ですね。

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最近千歳飴みると、どれも「翁、媼」の姿がなく子供の男女になっている。

爺や婆でははやらないからなのかしら。

伝統的な千歳飴なのにさげていて「や~い、お前の千歳飴、なんで爺と婆なんだよ」と言うことで誰かが子供柄にしたことから逆転したのかも。

子供が爺、婆になるまで成長して千歳までも長生きして欲しいという願いなのにね。

アホか。子供のままじゃ何の意味もないだろと思う。

 

ちなみに千歳飴の図柄ではこれも長寿の象徴である鶴と亀が描かれていますね。

それに千歳の松です。どうも海辺の様ですがこれは住之江をあらわしているらしい。

結婚式で謡う「早、住之江につきにけり」の住之江。

 

カメの甲羅に生えてるのは?

知らない人結構いますがあれは水苔です。

いわゆる「苔のむすまで」でこれもおめでたい長寿のしるし。

昔、私も苔亀飼っていた。オオアタマ亀という自然種でしたが、でも、ああいうのって最近は中国で亀の甲羅の淵に穴開けてミズゴケ取り付けて売るようです。

 という訳であの千歳飴の図柄は長寿をテーマに呪術的に吉祥にできてるんですね。もともとは。

業報と神罰

 仏教では基本的に罰という考えではない。

神罰と言うのはペナルティで、お前がしたことは良くないということを、宇宙の主宰者や創造主のような存在がそれによって教育し知らしめるという考えです。

例えば旧約聖書のノアの洪水。

ノアの方舟のイラスト(動物付き) | かわいいフリー素材集 いらすとや

神はたった一組の家族以外善からぬ者どもを地上から一掃しようと考えます。

これなどはもう神による教訓では無く処分と言う領域でしょう。

 

仏教でいう業と言うのはした行為を本当は悪だという認識があってそれによる反動をうけることです。ペナルティの裁量する人は自分以外いないのです。

極悪人で第三者に討ちとられたとしても、そういうレールを自分が作ってペナルティを課します。そこからみたら討ち取った人はそれを実行しただけ。

本当のレールは自分が引いている。

仏教でいうあの世の閻魔様も実際は阿頼耶識《根本識》のことでしょう。

神罰は認識を与えるという概念の物ですが、業報は本当の心である阿頼耶識は知っているという概念です。

知っているならなぜ悪いということをするのか、この無明は煩悩と同質です。

人を殺してなんとも思わなくても、業としてはマイナスと知っている。

マイナスの認識を強く持てば懺悔になる。

懺悔は自分は善くないという認識ですが、逆にそれによって阿頼耶識の中のマイナスは表出すべき業報として、人生に具体化する分は意識されて減るのです。

懺悔が業を減らすのはこのためです。

 

本当に懺悔することで人は己が罪に恐怖し、慄くのですが、この罪に慄くのが本当の自己への目覚めで悪業と融離が始まるからです。

自己と別れてこそその穢さがわかる。

糞尿なども胎内にある。だけど胎内にあるうちはあえて穢いと思わない。

駒大にいたころ、「禅学特講」で禅師から「人間は糞袋と宗門では言います」と教えられた。

いったん排泄したら汚くなる、触れようとは思わない。

 

そのように悪とは離れてみて初めて認識できる。

自己の本質に目覚めることが懺悔の意味です。

ゆえに「若欲懺悔者 端座視実相 衆罪如霜露 慧日能消除」

( もし懺悔せんと欲せば端座して実相をみよ 

もろもろの罪は霜や露の如し 智慧の日これをよく消除する )

と観普賢経に言うのだと思います。

 

 

たとえ話で言うなら酒をものみすぎて体を壊す。これは天罰ではなく自然の理です。

業報もこれと同じです。

仏教でも天罰に当たるものがありますが、それは諸天善神のような感情のある霊的な存在の怒りを買う場合です。

仏には罰がないものです。

只、観音経にいう「非体の戒め雷震の如し」、のように仏菩薩にも怒りでなくお慈悲からのいましめにはかなりきついものがあります。

仏の厳しい導きの姿が大忿怒の明王ですから推して知るべしです。

決して甘くありません。 

 

 

 

 

 

御仏の御心のままに   善龍庵

 


施餓鬼供養の功徳 その73 - 大森義成 滅罪生善道場 密教 善龍庵

施餓鬼供養の功徳その73でご紹介した方から、後日談をいただきました。

 

この方は、ご自身の愛猫が高齢で体調不良なので、愛猫のために施餓鬼供養をしたいということでした。

 

私は施餓鬼供養と共に愛猫に対して「ありがとう」と感謝を念じると共に真言を唱えて撫でるようにお伝えしました。

 

親しい方やペットが病気であると不安になったり心配をするのは人の情で自然なことです。

 

ただ不安や心配で相手を意識すると、それが無意識に伝わりますので逆効果になります。

 

そこで今までの愛猫から受けた恩恵を思い出し感謝の念を持つことを勧めしました。

 

キリストのゲッセマネの祈りではありませんが、私自身は病気平癒や延命の祈り、もうどうにもならないのではないか、というような祈りには、ただみ仏の御心のままにお任せして、真言を念誦しています。

 

 

ここからご報告


大森義成さま

こんにちは。
お世話になっております。〇〇市の〇〇です。

前回は猫ちゃんの逆修供養をしていただきました。


猫の〇〇〇は、嬉しいことに回復しまして大分元気になりました。

 

大森先生に、撫でながらご真言をお唱えすると良いと、お加持(と言うのでしょうか)を教えていただいたので、毎日やっておりました。
そのお陰も大きいと思っております。

ありがたいことです。

 


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龍体顕現?

お浴油が終わりました。左側のろうそくに龍体のようなロウソクが出続けて・・・

こういうの時々出ているのは、よその道場でも今までに沢山拝見したことあります。

そして祈祷をする人なら大抵こういう現象があること自体は知っていると思います。

竜神系に多い。だとするとやはり霊的な存在の意思表示なのかも・・・ 

さる霊験いやちこな阿闍梨様が宇賀神浴酒をなさるのでお参りしたら、窓際に百目ロウソクみたいのにずらっと龍体が出たものが並べてありました。

東京のある弁天様祀る洞窟でもずらっとそうなっていました。

ロウソクがどうしてこうなるのか物理的理由は分らないけど、風があるとかはないです。

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因みに右側は普通

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私の姉弟子が行始めた時、お堂中のろうそくが同じようにこうなった。

彼女の守護神は馬頭観音で、眷属はやはり竜王だったようです。

私も守護神が弁才天だからかな・・・などと夢想しておりますが、実際のところはわかんないですね。なんだか。(笑)

こういうのって「龍だ!」と思う人もいるでしょうけどそれは自分の胸だけに秘めておくべきことです。

第三者にいうものではないです。ひとつの考えでしかない。

こういうことを決め込んでシェアして盛り上がるのはクレージーでみっともないことと私は思います。

可愛いお客様

article.yahoo.co.jp

日本人ってこういうのできないね。生真面目と言うより遊び心のない民族だね。

こういうことすれば寄ってたかってあらさがし。なんか白文句言う。

それをまるで慧眼のように言う。バカみたい。

結局評論好きなだけ。

そういうとこはつくづくつまらない国だなと思います。

怖い神社の話

祭礼をすると不幸が続出する神社。

どうしたらいいかという相談。

宗教法人格は無く。神主もなく無住、地域のいわゆる旧郷社だけど自分の一族の土地に縁のある神社だそうです。

特に子供さんに不幸があるというから傷ましい。

それで何の神様だとかもだれも知らないという。

ご実家では怖い神様なのでたぶんお稲荷様なんじゃないのか?と言うので豊川のお稲荷さんを勧請して祈っているという。それで少し落ち着いているらしい。

 

ご相談でみえたのですが、こういうのは占星術だのじゃどうもなりません。勿論、心理療法も出る幕なしです。

こういう時は五体加持です。

お加持すると変性意識モードになるので表向きわからないこともヒントがもらえる。

本来霊媒さんにするのでけどうちの門下には商売になるような優れた霊媒はいないので自分で体感する以外ない。だから相談者以上に自分で自分を加持します。

 

結果はこの神様はお稲荷さんではない。

ある地方にまつられている歴史的人物のようです。一種の御霊(怨霊)神ですね。

お稲荷さんはここの家をしっかりガードしてくれてますから、勘違いでも勧請してきたのはそこはよかった。

 狐たちがみな歯をむいてある方向を見ている。それが神社の方向の様です。

 

さて問題の神様です。

こういう場合は神社の本地を祈ることです。

神は人間に近い心を持つので場合によっては祟りもしますが仏には恨みもつらみもないのでそこまで引き上げて祈ります。

本地仏の真言をお教えし、かねて子供さんに不幸がないよう「にコノシロの断ち物」を教えました・

コノシロは「子の代」です。

魚のイラスト・無料イラストフリー素材

コノシロの断ち物は子供を取られないための呪術です。

いわゆる祈願でするお茶断ちや○○断ちのような絶ち物は感心しませんがこの場合は意味が違います。

本当は「コノシロの葬式」と言うのをしますが、「星の盛替え」や「生き葬式」と同様にそれは習わないうちに師匠が亡くなってしまいました。コノシロの断ち物はそのかわりです。

師匠の秘儀はどちらかと言うそうした四国土着の呪術に非常に面白く抜群に効果のあるものがありました。

まあ、一応そんな風にお話しておわらせていただきました。合掌。

 

 

 

 

 

 

光の国の猫?レンちゃん

信者さん撮影

別に神秘ではなく単にたまたま露出か反射の問題かな・・・とのこと。レンちゃん3カット

でも面白いのでアップしました。(笑)

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で、この人が前にとった下のレンちゃんの写真も見てください。虹のリングが出ていますね。

やはりただの写真じゃないみたい…この人がすごいのか。レンちゃんがスゴ猫なのか。

レンちゃんはこの人大好きなんです。すぐやってくる。とにかく、この人とレンちゃんの組み合わせはこういうお写真とれます。摩訶不思議。

霊障がきつい人には絶対寄り付かないのもレンちゃんです。

霊問題は私のヘッポコ判断なんかよりレンちゃんの方がずっとあてになる。
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 ちなみにこの信者さんとレンちゃんはおんなじ愛知県生まれです。関係ないか(笑)