金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

両親の価値観はいかに

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東京都文京区の東大前で1月、大学入学共通テストの受験生ら3人が刃物で刺された事件で、東京家裁から移送を受けた名古屋家裁は22日、殺人未遂などの疑いで家裁送致された名古屋市の男(18)の少年審判を開き、検察官送致(逆送)を決定した。

後藤隆裁判長は決定理由で「東大理科3類を志望し、猛勉強していたが、次第に成績が低迷、存在意義がなくなったと思った」と指摘。重罪を犯せば罪悪感を抱き、自殺ができると考えたと述べた。

 

 

この判断を支持します。

どこまでも身勝手な考えに酌量の余地などない。

だが、同時にこの子の歪んだ価値観と親がどうかかわっているのかも究明されるべきだ。

「東大に行かれなければ存在意義がない」この考えである。

両親の価値観の影響下にあったのか、そうではないのかは量刑の争点になるべきだろう。

 

伎芸天とゾウさんのお供養

群馬県の骨董会館で見つけた伎芸天。

なんと総象牙作り。

おそらく、戦前のものですが「象牙」という生き物の材質は仏教の立場から考えても良い事じゃないのでためらいましたが、出来があまりに見事なのと珍しいので買ってまいりました。

左手の「華盆」の彫りなど超絶ものです。

 

それともう一つ、大事なこと、

ゾウの供養もしてあげたい。

 

このままこれが誰かに売れても供養する人はおそらくないでしょうし・・・

幸い、もう象牙が国際的に取引が禁止されているため、これを購入しても販売の促進にはならない。

おそらく伎芸天の象牙彫は日本にふたつとないでしょう。

 

かなりお高いものですが一つくらいは寺の宝らしいものがあってもと思い、大規模リフォームの後でカツカツですが財布逆さにして買いました。

まったく同じデザインで明治時代の彩色木像(竹内久一作)が東京芸大美術館にございます。

www.geidai.ac.jp

巨大な一牙から彫っています。

 

これも礼拝像でなくおそらくは美術品ですね。

こういうものは礼拝像でなくてもいったんは拝む前に抜魂しての因縁を改めます。

造像の目的が違うのでむしろより慎重さが要ります。

美術品から尊像に昇華しなくてはならないのです。

 

 

ゾウさんのお供養の方は大森先生にさきほど依頼しました。

まず尊像の開眼よりゾウの供養です。

こう言うことでもないならこの牙の持ち主は永遠に供養されないでしょうから。

伎芸天の性格からして開眼の後は扉は閉じて秘仏にします。

もう美術品ではなくなるのですから人眼には触れません。

ゾウさんも安らかに眠ってください。

 

 

 

ゴジラより強いか?ロシア軍

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アメリカはウクライナに対し、高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」を供与すると明らかにしている。  朝日新聞の記事は、ロシア国営テレビがウラジーミル・プーチン大統領(69)にインタビューした内容を報じたものだ。担当記者が言う。 「プーチン大統領はHIMARSについて『何も新しいものではない』と、ロシア軍の脅威ではないと一蹴しました。その上で、最大射程が300キロを超えるというHIMARS用の長距離ミサイルも供与されたなら、『我々がまだ攻撃していない対象を攻撃するため、破壊手段を使うだろう』とアメリカに警告を発したのです」

 

ハイマースにシン・ゴジラは応えなかったがロシアはどうだろう?

認知症対策こそ

年を取ればだれでも体は衰える。

それは仕方ない。

だがここで体の衰弱以上に大変なのは認知症だ。

急に攻撃的になったり、徘徊したり・・・

記憶にない買い物してしまったり。

年齢的に高ければ高いほどこれは良くなるということはまず難しい。

認知症のテストはある程度の年齢になったら国民は基本的に皆受けて、国で認定を出し何かの場合に特例処置をすべきかもしれない。

これから先、高齢化社会で認知症患者が認知症患者を診る時代も本格的に来るだろう。

選挙演説でも誰も言わないがこころすべきことだ。

 

日本の情緒を殺す考え ザマアミロ

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千葉県富津市が夕方に防災行政無線を通じて流す童謡「夕焼け小焼け」を6月末で終了する方針を打ち出したところ、「やめないで」との要望が相次ぎ、一転して継続を決めた。終了の方針は、児童らに帰宅を促す放送が30分前から1時間前に流れることから、「うるさい」との声が出ていたため。しかし、「農作業を終える目安になる」との意見が多く寄せられ、方針を変更した。

 

情緒の枯れた殺伐とした人間の意見なんぞに耳を傾けていたら日本自体も殺伐となる。

夕方にちょっと流れるだけの童謡をうるさいという感性がもう病んでいる。

ビョーキの考えだ。

再開を喜びたい!

うるさいからやめろと言ったクレーマーはザッマアミロだ。

 

 

 

「峠 最後のサムライ」

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「峠、最後のサムライ」を見に行きました。

主人公は役所広司さん演じる越後長岡藩の家老・河井継之助。

欧州連合の要となって薩長土佐の官軍と対峙する。

今までこの手の幕末物は佐幕派においては新撰組以外を除き、すべて官軍側に光が当てられ賞賛されてきました。

だがやっとこういう映画が出てきた。

維新は素晴らしいことであり、旧態依然とした幕府やそれを支持する諸大名は前に進めない愚かな権力者側とされてきた。

この映画でも官軍に人や金を差し出さなかったという理由で官軍は、徳川家への恩も考え中立に立とうと努める長岡藩を滅ぼそうとする。

だが、この映画で継之助は薩長は朝廷を利用して世の中をほしいままにしようとしているだけだという。

私も基本的にはそう思う。そういう意味では私も佐幕派です。

明治維新は文明開化などというがやり方においては中国の文化大革命と並ぶ暴挙だ。

芳しい事ではない。あのようなやり方でなくても維新への道はあったはずだ。

薩摩、長州、土佐が英国の手先になって踊らされ、日本の大事な多くのものを失ったのが明治維新のもう一つの真実の顔だ。

天下の大乱となるを避けるために大政奉還がなされたのに、日本中を焼いて進軍したのが官軍だ。

多くの人命も貴重な建物も失われた。

それ以降、西洋カブレした日本が軍事国家に急成長していく。

おわりのはじまりだ。

薩摩長州の関ケ原合戦以来の意趣返しは日本を焦土と化した明治維新に始まり、同じく日本を焦土と化した第二次世界大戦で終わる。