金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

私の思い出話

仏像は持ってこないでください。一切引き取りません。

だいぶ前ですが、知らない方から「仏像送っていいですか?奉納したい。」という。 なぜ奉納したいのかといえばもう拝まないから・・・ 小さな観音様の木像を長らく拝んでいたが最近友人の勧めでなんか新宗教に入ったそうだ。 その友人がそれは良くないから処…

スピリチュアルなワークに参加するなら

いくつかスピリチュアルな集まりやワークに参加して積極的にどのようなものか体験したことがある。 そこで思うことは心理学的な要素が強いほど、参加者の無意識層がえぐられ様々な人格が出てくる。 だから編成意識状態なわけである意味危険も伴う。 無意識と…

胃の悪い霊のはなし

学生時代、ある宗教の勧誘があった。 もう得度だけはいsていたが、色々な宗教に興味があったので他流試合のつもりでうかがった。 いわゆる「手かざし」をする宗教の系統で、これらは数多いがは大体「世界救世主教」の分派である。 早速、手かざしがはじまり…

不思議でならないこと

色々重要な御祈願も頼まれますが、重い祈願 程おことわりしている。 なぜなら、難しい祈願ならものによっては継続的にに祈っていく必要もあれば、それ以上に信仰の上で全部託する気持ちがないと効果的ではないからです。 信仰とはそういうものです。 そうい…

目が合わないものは拝めない

だいぶ前、仏画を持ってこられて開眼を頼むとのこと。 加納芳崖の悲母観世音の写しでした。 「これはお開眼できません」 「なぜですか?印刷だから・・・?」 印刷は開眼できないなどということはありません。 お御影札だって多く印刷です。 問題はこちらに…

霊能?が修行の道を閉ざした人たち

えてして人がわからない存在が見える 聞こえる があれば。自分には行者になる才能があると思い込む人は多い。 実に困ったものだ。 実際、わが門下では霊の声が聞こえるの、神仏の声が聞こえるのということを聞かれもしないのに言って来て一人前の行者になれ…

秘仏

こんな話を聞いたことがある。あるお寺にいわゆる「秘仏」があって何人も絶対に扉をあけてはダメという。 もしも開けたら目が見えなくなるという言い伝えさえあった。 ある乱暴な男が「そんなバカな迷信があってたまるか!」とわざと強引に開け放った。 「何…

どこも娑婆

むかし東京のある真言宗の大徳がいらした。 法力もしっかりとした方で多くの方の病苦をお加持で救済した。 それだけに法を大事に扱われ熱心な信徒さんには護身法を授けるのにも懺悔文を誦しながらの10000辺の五体投地の礼拝を課した。 でも、熱心なご信徒が…

法界無限の信仰

むかし、ある信徒さんが大福生寺の御宝前で師匠に「私は目が悪くて困ります。なんとかよくなるよう拝んでください。目の代わりに手の一本くらいなくなってもいいくらいです。」といったら 師は「たとえ冗談でもそういうことは言ってはいけない!」とたしなめ…

水をお加持したら・・・

水をお加持したら分子構造が変わりますよね?と聞いた人がいた。 そんなこと知りませんが…でも、ありえないと思うね。 第一アンタ、分子構造変わったらそれ水じゃないんじゃないの? 水そのものはお加持したって水でしょ。 真言唱えたら水の味が変わるとかい…

宗教じゃない?

news.yahoo.co.jp 以前「お宅に相談に行きたいけど宗教じゃないですよね?」という電話。 わけわからぬ!? 「寺ですよ」というと 「だからお寺でしょ、宗教じゃないでしょ?」ときた。 おそらく新宗教ではないという意味かとも思うが、、、いうとおりならそ…

テレビに出るものじゃないなと思ったこと

news.yahoo.co.jp 若いころ、一回頼まれてテレビの神霊番組に出たが、その時の出演者は霊能者ではなく○○神道の宮司さんや羽黒修験のyさんなど既成教団かそれに類する宗教家の人たちと三人だったのでオーケーした。 その後何日かものすごい数の電話がよせら…

離塵不可得

亡き野澤大僧正から毘沙門天供を教えられた時の話。 吉祥天の種字(梵字で表現した文字)はシュリ―。吉祥という意味。 だがさらに奥深く意味を問うと「離塵不可得」の義という。 「これ大事ですがな。塵離れたら密教成り立たん」といわれた。 塵とは煩悩だ。…

一人で生きてみて

時々、先生はご修行で妻帯しなかったのですか?と聞かれることがある。 そうではない。 ま、たしかに人を養うような心の余裕はなかった。 とにかくこの世界で生き残ることだけを考えてきた結果かもしれない。 失敗できない。 だが何の力もない私。勿論お金も…

延命祈祷の条件

延命法というのは密教六種法の一つであり、別尊法としては普賢延命、准胝仏母、白衣観自在、尊星王、閻魔天などを祈ることが多いが、長生きは一つの理想であるから万人等しく求めるところである。 そうそう長生きしたくはないなどといってもいざ死ぬとなると…

わが師の霊感修行

私の師匠であった白戸快昇先生は「私には霊感が全くない」と言っていたが、私から見ればそうでもないように思えた。 まあ、今思えばそれは行者のカンというものかもしれない。 若いうち師匠や奥さん、叔母などすぐれたお代さん(霊媒)に囲まれて育った師匠は…

酒断ちの霊験

大森先生の河童と酒の話で思い出した。 わが父は無類の酒好きであった。 吞めば底なしだったらしい。 でも大酒飲みが成功したためしは聞かない。 それで金毘羅様に断ちものするといいと教えてくれた人があったそうだ。 金毘羅様は明治以降は金刀比羅宮と言っ…

最高の神様

だいぶ以前もう何十年も前だが、大学出てそのすぐあとくらい。母の代参で赤坂の豊川稲荷から出てくるところをなんかのキャッチ同じ年くらいの男性につかまった。 「お稲荷さん信仰してるんですか?」 「ええ、まあ」 「なんで信仰しているんですか?」 「な…

第一守護神  第二守護神

わが師の第一守護神は天満宮。 わが師の生まれた地方は霊峰石鎚山をいただく地方で。その町では霊媒祈祷が盛ん。 荒唐無稽に蒙かもしれないが、師匠は行く末を坊さんになれと叔母さん(職業行者)の霊媒で決めた。 その際に「守護するぞ、励め」と言われて降…

それを「手立て」と考えず「心」と考える

わが師は私がお四国の遍路に行くときにあたり、霊場の境内の小さな祠も見逃さず、きっちり拝めといわれた。 そしてこの心は遍路でなくとも同じだと思った。 でどこかの霊場にお参りしたらなるべく鎮守さんや眷属さんの小さな祠も拝むようにしています。 何故…

新宗教を断るには

旧統一教会のことで騒ぎになっていますが・・・ これは宗教に限らず何でもそうですが断わるためにはまず議論しない。 しゃべらないが大事。 説明される前に「興味ないです」でいい。 一言でいうなら聞く耳なしが一番の策 「じゃあ何に興味あるんですか?」 …

ある過去世のお話

昔は実に奇妙奇天烈な方から電話がありました。 ある知らない方の質問 「私、ある霊能者の先生に前世みてもらったら狸だといわれたんです。そういうことってあるんでしょうか?」 この人。特異能力者に見てもらった結果を気に入らないのだか、どうだかしらな…

金神様は方位なのか神様なのか

私の若いころの相談。 ある家のお家騒動。 亡くなった当主の姉だか妹だかが相続人の未亡人を追い出そうと「金神」の方位に不浄物を埋めたという。定期的に埋めている。 自分でそうした方位を見る心得があるのか。はたまた誰か占い師の指導なのかはわからない…

ふりむけばそこに精神疾患

news.yahoo.co.jp 黒いスーツに身を包み、ベルトを持って会場に現れた武尊は、6月19日におこなわれた那須川天心(23)との試合について、ファンや関係者らに感謝の意を表明。続けて、腰の分離滑り症や前十字靭帯損傷など、これまで公表してこなかったさまざ…

隣接距離

人にも動物にも丁度いい距離があり動物学的には隣接距離といいます。 ならんでいるカラスやカモメは決して押しくらまんじゅうはしない。 人にも当然それはある。物理的にはもちろん心理的にも社会的にもありす。 自分が気に入っているからと一方的にグイグイ…

縁が切れて幸い

ある信者さんと縁の切れた話。 この信者さんは配偶者の親類のことで病気祈願を頼んできた。 かなりご高齢なので一回は祈るがあとはもう運に任せるほかないといっておいた。 こういう方の場合、ご祈祷しても糠に釘の感覚がするのだ。 それはもう別世界への旅…

自分が決めること

色々な諸行事やお祀り、 「これたのんだほうがいいでしょうか? 頼まないとダメですよね?」 そう言う人がいました。 わからない点があるというので迷うなら説明はいくらでもするのですが、 「頼むか頼まないかは自分でお決めになることです。」といっている…

知らないと言え。

私が駆け出しのころ、師匠から「あんたね、祈っても祈っても自分の手に負えなかったものはどうする?」と聞かれた。 「それは、・・・もう先生にお願いする以外ないと思います・・・」 すると師匠は 「それでは出目だ。 それではアンタなんのために看板背負…

ピンと来ない話

最近は少なくなったけど、朝になると子供ずれできて「聖書のお話を」という宗教がありました。 知っている人も多いでしょう。 今は布教方針が変わったのかも。 あんまり頻繁に来るので「朝は忙しいんで困ります。そんなに話があるなら聞いてあげるから時間を…

あんたが一体何を知っているというの?

最近は少なくなったが、無理な布教で「その信仰はダメだ」とか「間違っている」とか言って自分のしている宗教だけが正しいとかいう人いますね。 お笑い草だ。そういう者の多くはろくに自分の宗教も知らない。 他人の宗教はもっと知らない。 大分むかし若いこ…