金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

星祭の日程

2月朔日の日曜日は星祭です。午後一時から当院にて

この星祭は尊星王という天尊をお祀りします。
普通の密教系寺院では星祭と云うと本命星供や当年星供が一般的ですが三井寺本山の流儀では尊星王供をいたします。
尊星王は妙見様と云って地球から見れば宇宙の中心軸に当たる北極星の神様です。三井寺の口伝では実は吉祥天と同体でもあるといわれています。
ほかにも西国14番の観音堂には如意輪観音がおわしますのでそちらでは観音による星祭の祈祷します。
とりわけ尊星王供は三井の御修法(みしほ)といって昔は宮中安全や天下安寧の御祈祷として国家の要請でしていました。現代ではしませんが反閇を踏んで衆僧が壇の周囲を巡るなど陰陽道の色彩の濃い作法だったようです。
正規には大壇の上に星の光を表わす64本の御燈明をともします。
当院の壇が小さいのでもっと少ないですがそれでもほのぐらい内陣に灯が揺れる様はやはり星を思わせます。私の印象では仏教のクリスマスみたいな雰囲気のお祀りです。