金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

建国記念日に思う

今日は建国記念日ですね。私は神話というのは大事だと思っていますので建国記念日も大切な日と考えます。
しかし、これに反対する人は昔から同じことを言っています。
まず神話の否定があります。なぜならそういう神話は天皇中心の古い観念をうえつけ軍国主義につながるので改めて科学的歴史観によるべきだというのです。
日本神話の教育から軍国主義になって中国や朝鮮を侵略した。これは子供のころから私は耳にタコができるくらい聞きかされてきました。
建国記念日を民主主義に転換するきっかけとなった敗戦記念日にしろという人もいます。
さらに「日本政府は再び再軍備して侵略戦争をたくらんでいる。」いまだにそういうことをいっている人がいます。
中国の人や韓国の人なら島の領有問題があるから、人によってはそうもいいましょうが、戦後60年以上たって日本人がいまだにこれを云う。
はっきりいってこれは驚きですね。
こういう人は私から見ればノストラダムスの大予言に怯えるのと変わらない人たちだと思います。
 
いいかげんにそういう妄想はやまないかな・・・と思います。
私はいわゆる日教組反日的教育を受けた世代です。特に私の高校は私立でしたが入り口に赤旗までたっていました。クラスメートは単位が足らないと共産党の民青という若者向け政治団体に入ると点がもらえるということで教師から勧誘を受けた人もいました。
共産党の先生が来て放課後、時事問題のお話までありました。しかしながら私はそういう洗脳教育は深く警戒して受け入れずに済みました。こういうふうですので反日に組せぬ私は周囲のクラスメートからは猛烈な非難を浴びました。教師からもきつく言われました。「お前みたいのがいるから戦争がなくならないのだ。」とまでいわれました。
しかし生来の頑固が幸いして断固、私は考えは変えませんでした。
今でも同じです。それでこそだと思っています。
 
ですから私は日本の歴史や皇室に尊敬の念もあります。
無論、歴史ですから過去は好ましい事ばかりではありません。
それはどこの国も同じことです。
日の丸も君が代も支持派です。
毎年ではないけど靖国神社も抵抗なくお参りします。
ついでにいうなら憲法改正に対しても賛成と云う考えです。
憲法九条を断固死守しないといけないなんていうことは微塵も思いません。
 
又こういう人もいます。中国は四千年、それにくらべ日本の歴史は紀元2600(昭和16)どころか2000年未満が関の山で神武天皇がどうこうなどは嘘だというのです。
私も2600年が歴史的に正しいかどうかは知りませんが、そんなことはどうでもいいのです。嘘でもいいのです。
中国においても漢民族、満民族、モンゴル人などの支配が転々として一貫した歴史なんて4000年はありえません。
中国大陸自体を言うなら4000年どころか何千万年も恐竜のいた何億年もまえからあります。日本列島だってどんなに浅くても一千万年近くはあるでしょう。
私は建国記念日の意義はクリスマスや釈迦のお誕生日と同じで正確な年数の問題ではないと思います。建国記念日はお祀り、祭礼であり、科学的にどうこうなんていうこととは別儀であると思うのです。
そういうことでなく、ただ、日本人が自国の建国を祝うということの方が大事なのです。唯物史観などは関係ありません。
 
なぜならそれは自己のルーツを祝福することだからです。
自己のルーツを侮蔑しあざけってどういういいことがあるでしょうか。
民族の根本的否定にもつながる問題です。
我らの遠き祖を想い致す。大事なのはこれです。
無論、これは中国人でも朝鮮民族でもフランス人でもどこの国の方でも同じく極めて大切なことと思います。
民族の誇りは基本的人権と同じく、、文明の発展も国の文化の如何も問わず、どこのどんな国のに対しても等しく尊敬の念を以て扱わねばならないことと思います。

歴史問題はこれとは全く別な問題です。