金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

会津 神仏習合紀行2


檜原湖です。苗代湖の次に大きい湖。
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此処は文豪,井上靖先生絶賛の「浄土平」。1700メートル級の吾妻小富士の火口近く。向こう側は山形県に続きます。あいにくの雨ですが、かえってあの世っぽいです。
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遠くに怪猫伝説の山、猫魔が岳が見えます。今晩の宿もそうですがこの辺の温泉はみな猫魔ヶ岳から頂いてます。                    
                        
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えぐれた形の磐梯山、明治の噴火で山の三分の二が吹っ飛びました。
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此処は恵日寺。平安時代に徳一法師が開いた古刹です。建物は文化財として平成17年から再建したものです。徳一は最澄、空海とも並ぶ名僧。
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内陣に祀られるのは薬師三尊の写真。
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全景です。他に仏塔や講堂、戒壇など完備した一大巨刹であったらしい。
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現在の寺院しての恵日寺は真言宗で名跡をについでいます。
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修験の山、厩岳山の本尊、馬頭観音。横に白黒二頭のお馬さんがいます。
御堂は恵日寺資料館のすぐ前にあります。
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右手の鬱蒼とした山林には今も仁王門、薬師堂が残ります。「熊に注意」の看板がありました。                                 
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このあと会津で最も由緒があるという「伊佐須美神社」に参拝しました。ここは知る人ぞ知る厄除けの古社。昔は藩外からの参指は禁じられていたそうです。
老宮司様が厄と云うのはある意味ではチャンスと同じ。ただその人が霊的に強い弱いによって吉凶が分かれるという興味深いお話をしてくれました。午前11時にお参りすると一番ご神徳がいただけるらしい。
ここではいずれのご祈願も八方除け祈願が伴います。
あわせてお初穂、お砂やお塩、お神酒が授与され細かい厄除け作法まで教わります。本地は文殊菩薩で近所に文殊菩薩の天台宗寺院があります。おそらく別当寺でしょう。


今回は行きませんでしたが「柳津虚空蔵尊」の縁起物。「赤ベコ」。この赤ベコは過酷な寺院建立の現場でどこからともなく現れ、寺院建設に最後まで頑張り抜いたベコだそうです。
最近お寺の猫「ベコちゃん」がいなくなりました。悲しい限りですがどこかで赤ベコのように強く生きていてほしいと願うばかりです。

いちおう例によって馬頭様にお祈りしましたが反応は感じません。そういう場合は祈願はまず成就しないですね。
残念ですが、お祈りすると成否は大体わかってしまいます。
そういうものです。・・・・イメージ 11