金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

聖天像の個性

今日はお浴油三日目、お像には皆個性がありますね。
聖天様は特にお像を使った御祈祷ですからよけいわかりやすい。
マア、わかるというのは僭越であって、ただ私がそんな風に感じるという表現が正しいのですが・・・。
今回お預かりした二体の聖天様。
一体はさる歴史ある神社の別当寺。もう一方は関東の滅罪寺院。でも、ここは兄弟弟子が入山していますので今は祈願も一元さんお断りですがしているらしいです。
聖天供じゃなく不動護摩です。
滅罪、祈願とオールマイティでしかもパワフルですからお不動様はいいですよね。変な言い方ですが拝みやすい祈祷本尊です。
だから天台系だとお不動様で十八道します。三井流だと四度の本尊は全部お不動様。
先の別当寺の聖天様はこれはかなり修験をやった大徳の法印様が拝んだみたいですね。
とても位も徳力も高い人が拝んでいる感じで私のようなレベルの行者が拝むのは恐れ多いくらい鬼気迫るお像です。
多分一般には拝ませず、寺社一円の護持か藩侯の祈願のみで祈ってきたような感じ。
強大なパワーで大きな難事件も鎮圧するだけの御力が感じられます。
方やもう一方はといえば庶民的で親しみやすい聖天様です。
でも本々はよそからやってきた方みたいに感じます。
多分お寺の祈願の為に勧請されてきた聖天様なのでしょう。
こちらは経済的な救済力が強い感じです。
此れも一般信徒向けの祈願という感じじゃないけど、先の聖天様よりはグッと親しみやすい感じ。
そんな風に聖天様とお話しながらやっています。
驚くことじゃないですよ。
マア、お人形遊びのような感じですから。
ただ聖天様は聖天様ですから、この方も怖い感じの一面はしっかりあるようです。
私の近所のお弟子のところの聖天様はいつも二体でちょこちょこコロボックル(小人の妖精)みたいに檀上で遊んでいる感じ。可愛い感じだけどやはりパワフル。

まあ、これ全部私の霊感でも何でもなく、ただの主観(もっとハッキリいうなら妄想)といったほうがいいのだけどね。
でもなんだかそんな感じ・・・を受けてしまう聖天様って面白いです。