金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

天狗の研究

今日は天狗研究の人が見えました。
知切光歳先生の後なかなか天狗の研究というのは聞かないですが天狗ファンは結構方々にいます。
この方は群馬の孫太郎天狗さんを御信仰です。
孫太郎天狗はもともと実在の武将だったらしい。北条家の人で松田孫太郎と云って勇猛無比。戦った敵の上杉謙信が讃えたほどです。
群馬県の髙勝寺という天台宗のお寺にお祀りされているとのこと
天狗にはこういう人から化生した天狗と龍や迦楼羅みたいに自然霊みたいなものといます。
飯縄様は後者。姿は似ているけど秋葉様は前者ですね。
おそらく秋葉三尺坊は飯縄の方を修行した人だと思う。
だから八千枚の護摩を焚いて迦楼羅身になったわけでしょう。
今日は特に天狗経についてのお尋ねでした。天狗経は各地の天狗の名を連ねたもの。
ほとんどは化生天狗でなく自然霊の天狗ですね。
私の手持ちは彦山豊前坊の法に出てくる祭文に付随したものです。
一番古く知られたから天狗は・・・?多分、愛宕山の天狗です。
でも天狗の名のつかない時代の天狗はいっぱいいたでしょうね。
天狗真言の「オンアルマヤ天狗スマンキ娑婆訶」のアルマヤはアロナ詰まり金星のことです。
スマンキは数万騎ですね。古い天狗は皆キツネに乗っています。
愛宕天狗はイノシシに乗りますね。馬に乗った天狗はみたことない。
金星は災いの星。闘いの星。だから一名「大将軍星」としてとても怖がられました。
平安時代には方位の神としては第一級の怖さです。
そのころは暗剣殺 だの五黄殺だのはないし、金神ももっとあとです。
天狗は古くは元々妖星のことでした。だから本地は勝軍地蔵。
この将軍というのは星神の大将軍に繋がります。能勢の妙見様なども形像的には大将軍の一種だと思う。
所謂、鎮宅霊符神です。
天狗のルーツは・・・・という話になりましたが私は日本の天狗のイメージはどっかから来たわけじゃないと思う。
無論言葉としてのルーツは中国でしょうけど。
羽のある霊的な存在なんて世界各地にいますからね。
西洋東洋問わず本々そういうイメージは人間の心のなかにあるはず。
私に言わせればユダヤ教キリスト教の天使だって天狗の一種。
大天使ミカエルや大天狗ガブリエルなんていいかえるとちょっと面白いです。
でも本当はそうだと思っています。
思っていることもっと言ってしまうと本々エホバは砂漠の迦楼羅天みたいなものだと思う。ハゲタカかなんかのすごい神霊。(クリスチャンが聞いたら怒るでしょうね)
仏教的に言うならもちろん実類天でしょう。
それを教化して愛の神までにしたのがイエス様。
だからイエス様は偉いよね。
猛禽の神様。だから龍と仲悪いのはインドのカルラとナーガの関係とと同じ。天敵です。龍が悪いとか良いとかでなくもともと属性が違うのですよね。
ついでにいえば中東の宗教がらみの戦いは天狗同志の戦い。だからいつ迄も終わらない。戦争好きですから。
自分だけが正しいというのも天狗らしい。
中東の大天狗に負けちゃった古い神様たち
地中海の古い神様たちはほとんど「悪魔の辞典」にのる羽目になっている。
キリスト教自体は世界の大宗教ですから否定までしませんがキリスト教のそういう横暴なとこはどうしても好きになれない点ですね。
わたしは・・・・。