金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

元三大師のお護摩

今日は元三大師の護摩供で師匠の寺、東京大井町の大福生寺へ。
元三大師は比叡山の18代座主で真言宗弘法大師のように霊験で知られ、信仰されています。
この元三大師さんは今は亡き姉弟子に降臨して迎えに来てくれといった霊像で、昔ある講中の本尊だったとのこと。
師匠が比叡山に事の是非を問うて連絡すると何もかも霊媒のとおり、当時の山田恵諦御座主もそのことをとても喜んでくださり無事尊像を拝受、かねては元三大師の秘法もお授け頂いたという霊験談があります。
因みに山田座主は元三大師の篤信者であられました。
元三大師の御廟は比叡山の横川にあり、そこの石なんかいたずらに持ち帰ってたら祟りがあるとさえ言われています。
そういう意味ではとても怖い厳しいお方。
お大師さんには天狗が眷属でついているらしく、私は何回か夢で立派な
衲衣に七条袈裟を着けた高僧が天狗をひきつれ叡山の山道らしきところに立っておられる夢を見ました。天狗はいつもカルラ形の烏天狗でした。同じような山道に如意輪観音の御姿や天狗がいる夢もみました。

雰囲気からして天狗は飯縄様ではないみたいです。
今、考えるとあれがお大師様だったと思います。元三大師は震旦の天狗、智羅永寿を降伏したといいますからその天狗が眷属になっているのかも。
若いころ横川に小僧に行く話もチラッとありましたが結局なんだかんだでいかなかった。
わが師に縁のあるお大師さんですから弟子の私も呼んでくれていたのかしらと勝手に思っていますけど・・・。
だとすればお心に掛けて頂いたのに申し訳ないことです。

元三大師は厄除けで有名です。
喜多院深大寺、金讃大師、拝島大師など厄除けの霊場として有名ですが
本地は如意輪観音弘法大師もそうですね。弥勒説と並んで如意輪説があります。
如意輪観音は天道の守護者ですから天体を左右します。
たぶん、両大師とも厄除けの効果があるのもこのためでしょう。
元三大師の御真言は「オン良源ソワカ
或いは「南無元三慈恵大師常住金剛」と唱えます。