金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

引き寄せの法則

引き寄せの法則」ってよく聴きますよね。
昔はマーフィーの法則、これ引き寄せの草分け的存在。
宗教者ジョセフ・マーフィー氏の提唱です。
内容は今日の引きよせと概ねでは同じ。この手の本は昔から沢山ある。
例えばお金の引き寄せは「私は金持ちである」という意識が先にあってこそ金満家になれるのだというもの。
だから先取り。
具体的には、「私はお金持ちにすでになっている」というのを口癖にして、紙に貼って家のあちこちに貼っておくとか、マントラみたいに始終称えるとか・・・・。
でも、それには無理があるという人も出てきたので次に出てきたのは「私は金持ちになりつつある。」というのを同じ形でインプットするというタイプ。
どっちでもピッタリくるならそれで良いのですがどちらも上手く行かないという人もある。
先ず第一にこういうのを行動の代用にする人はダメですね。おとぎ話の魔法じゃないのです。一方で具体的にどう動くかはないといけない。
どう動くというヒントが来ても無視してひたすらお称えだけしている。
怠け者というより意欲が無いのだね。そこに意欲が無ければ何も生まないです。
ホントにホントのこと言うなら引き寄せるのではなく、自分自身の中にオーダーするという意識が大事。よそからくるんじゃなんです。
自分の中に無いものは所詮手に入りません。
外にあるんじゃない。
だから引き寄せる必要はない。
法華経七喩のうち「衣裏懸珠」というのはそういうことではないでしょうか。
よそからの引き寄せなんて思わない人が本当かもね。
マーフィーさんの悪口じゃなくて本当は彼も本当はそういうことを言われたのじゃないかと私は思うのです。
欠乏感を募らせての引き寄せは引き寄せにならないですよね。
だけど欠乏感が無ければ引き寄せはしないで済む。ここにジレンマがあり、多くの人が上手く行かない理由もありそう。