上界天 摩醯首羅天、梵天など色界以上の天部
地居天 四天王天、刀利天という須弥山の山腹に属する天界
地下天 地上、地下、海中も含む。阿修羅、竜王、夜叉など
遊虚空天 天体に属する天部
このうち信仰を集めているのはほとんど地下天か地居天です。
これは我々に近しい存在だからですね。コンタクトとりやすい。
摩醯首羅天の化身。大黒天もどちらかというと地下天でしょうし、後は地居天の内では毘沙門天、吉祥天、帝釈天などが主ですね。虚空天には独尊で信仰を集める方は少ないですが閻魔天は夜摩天と同じと言われます。実際は地下天としてみられることが多いですけど。
第六天さん所謂魔王波旬は虚空天ですね。欲界の頂点です。
面白いですね。この世の天界の一番高いとこに悪魔の王がいるのです。
キリスト教でいえば神様の座るところに悪魔がいる。
地下天はもっとも我々に近しいのでお供物は沢山あげます。美味大膳。
お供物に対する口伝があるのもこの方々。
ついで地居天ですね。これは地下天ほどはお供物にこだわりません。
何せ天界の宮殿に住む方々ですから我々の捧げる地上の食べ物はあいさつ程度のものですね。
この他、遊虚空天というのは星宿部の天尊、妙見や三光天子などです。此れも次いでよく信仰されます。これらは実体として目にも見える星星ですから距離的にはとても遠い存在ですがコンタクトはとれますね。
こういう方々は蝋燭供と云って「突き仏供」に蝋燭をたてる作法が多い。星供などその典型です。摩利支天は遊虚空天と地居天の中間的な感じですね。
要するに「光」そのものがお供物なんですね。それから星は寿命を主るので仙菓である棗やもとは薬であるお茶の葉を供えます。