金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

白鶴拳の話

昨日は本当に一年ぶりくらいに白鶴拳の練習に行きました。
台湾系です。
野外の高架の下で2,3人でやっていますがK師は食鶴拳の劉銀山先生に日本人で唯一拝師した人で当時はこのことは台湾で新聞にも出たそうです。他の門派や詠春拳もやります。
伝説では鶴拳は方七姑という女性が詠春拳詠春さんという尼さんが編み出したそうです。
女性が編み出した割りにはどちらも豪拳として知られます。
この野外で練習やるというのも台湾っぽいのです。
私が教えて頂いているのは「食鶴拳」でなく「鳴鶴拳」という流派です。
独特の呼吸があります。
実戦で大事なのは呼吸なのだそうです。
息継げなきゃ終わりですから。実際、組手練習をすると1分でもすごーく長い時間に思います。
白鶴拳には食鶴、鳴鶴、宿鶴、飛鶴の四大流派があるそうです。
それぞれ鶴が獲物を食べる。鳴く。休む。飛ぶ動作からなずけられたそうです。
南派拳術と言われる流派ですが空手などとはやはり感じが違います。
この南派の拳術は若いころ、やはり台湾の武術で金鷹拳というのをやりました。今では覚えているのは一蝶頭という型くらいかな。
単錬が多いのと実際の対打(打ち合い)が主なので私的には良いのです。よくあるように型中心ではアタマが悪いので覚えきりません。
劉先生は私の武術の師N氏とも親交があった人です。
お二人ともすでに亡くなりました。
もうひとりK師とともに入門したI師もN先生の門下にいた人です。
昔はかなり熱心にやりましたがもともと運動があまり得手ではないたちですからさほど上達はしませんでした。所謂下手の横好きです。
学生時代武術に誘った友人は今は心意六合拳というのをしてもういっぱしの拳法家ですし、本山にいる弟子は意拳というのをしてます。この人も以前実践合気道とかで優勝しました。亦、横浜の筆頭弟子は陳家太極拳をしていました。
一時はうちの道場で師範をお呼びして弟子仲間で大東流柔術やったりいろいろやりましたが私はどうもそういう才能はあまり無いようです。
まあ今はもう養生と思って細く長くやっています。
K師は台湾ではストリートファイトをよくやったそうです。
日本ではボディガードや大使館員の警護などをされてきた方です。
喧嘩になったらどうするのがいいでしょう?「まず逃げることです。」という答えをするK先生はやはり実戦主義の方だと思います。
色々面白い話がありますが流派の秘密もありあまり口外すべきではないのこのへんでやめときます。