金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

超能力者はつらいよ

超能力者のユリゲラー氏、最近は69才にもなったんですね。
この方はなにかとお騒がせ人間だったそうです。ソフィアローレンとの合成写真をこさえて訴えられたり、マイケルジャクソンを多額の謝礼で某ジャーナリストに紹介してそこから「マイケルジャクソンの真実」というスキャンダル番組ができて裁判になったり、最近ではアメリカの諜報部にいてスプーン曲げは世間を欺くための仮の姿、ソ連の高官をテレパシーで操っていたなんて自らいっているそうですが・・・・どうなんでしょう。
私が子供の頃、この方日本に来てテレビを通じて念力送りましたが当家ではスプーンも曲がらず、壊れた時計も動かなかったのを覚えています。
彼の能力は措いてスプーン曲げは手品でもできるそうですね。
まあ彼の真実はともかく、超能力者と言われる人はいます。イメージ的な言い方では大体、念力で何かできるとそう呼びますね。
それに対していわゆる人にわからないものが見える、聞こえる、といった感覚受動タイプは「霊能者」と言われることが多い。
この間も木を念力で裂いてしまうという人の話を聞きました。
その話をしてくれた人は極めて真面目な信用できる人です。ホントだと思う。
亦、ある大学の関係者二人からスプーン曲げのできるという人の超能力の実験が内々にあった話も聞きました、スプーンが切れてふっとんだり、ぐるぐるに曲がったりしたそうです。
この時の彼の脳波はアルファー波で脳の全方向で出ていたといいます。
アルファー波はよく瞑想や座禅で出る脳波とか言いますが、前頭葉だけであるとか脳の部分的なことが多いのですがこれは凄いですね。
オカルト雑誌にのっている記事みたいだけど実験に立ち会った学者さんからも聞きました。これも本当でしょう。
学問的にはまだまだ分からない世界です。
うちでも護摩の参列で錫杖振ると着ているものに金粉が降ったりする人はいます。護摩木を焚かない鳴り護摩でも降ります。
初め安物で金がはがれているのかと思った。
でもそうじゃないらしく同じ錫杖使ってもふらない人はふりません。
ちなみに私は全然降りません。
きっと、そういうタイプじゃないんだろうね。姉弟子や後輩はみな降ったけど師匠も降らない人でした。
マア、でもそういうの降るのは神秘的でなかなか面白い。それ以上のことがあるわけじゃないけど、「守護しているぞ」というメッセージなのかと思う。それはそれで心強く実に有難いことです。
(時間たったら消えていくようです。本当の金なら集めておけば売れるんだけど違います!)
「フン、金粉なんてなんですか?うちなんかダイヤで出ますよ!」と鼻の孔膨らませて豪語した新宗教の人いたけどそこまで来ると「おや、そうかい。気前のいい神様なんだねェ。お宅の神様。」てな感じです。現金出たらどうだろう。偽札作りになるかな?収入で課税されたりして。
このレヴェルは超能力でなく霊現象というべきでしょうね。
だけど意識的に降らせるという人もいるらしい。
昔、ご祈祷の謎に関する番組があって、私も取材を受けました。
番組関係者の話だと「スタジオに女の子100人集めてくれたら全員の手のひらから金粉が出るようにしてやるから入れろ!」という人が名乗り上げてきたそうです。
誰だかしらないけどこういう人は意識的に降らせられるんでしょうね。
それ聞いて「私なんかじゃなくその人にすればいいのに・・・」といったんだけど、でもなんで女の子100人なんでしょう・・・?
おばさんや男性じゃダメなの?
ただ超能力あるという人のなかには人生上手く行かない人が結構多いらしい。どちらかというと災いが多く、修羅場をくぐるような波乱の人生の人が多いように思います。
また、性格的にも激しい極端な人。かなり欲が強烈な人もいます。
ユリゲラー氏じゃないけど訴えられたり、物議をかもします。
断っておくけど勿論、これは全員じゃないですよ。素晴らしい人もいます!!
去年あったコバヤシ先生なんかは本当に素晴らしい人でした。超能力というか即座に変化を起こさせる。病気も直す、人生問題も良くなる。でも全然威張らない。はったりもない。
最初あったときに私が僧侶と聞いて「いや~私みたいなのはかなり怪しいんですけど大丈夫ですか・・・?」「来てみたけど私のやることちょっと・・・受け入れられないという人にはほんとにお金返しますよ。大丈夫です。」なんていっていました。「私、大丈夫です。子供のころ何になるかと聞かれ妖術使いになりたいといったくらいの人間ですから」というと安心されたようです。

でも一方でそういうのと全く違う人々がいるというお話です。
こういう類は鬼神の通力ですね。多分鬼神が介在するか、自分の本質がその類です。
鬼神の通力は人の人生問題を解消したり、病気を治すなどは不得手です。ただアッと驚くようなことは即座に興せる。
それに対して要するに時間かけてその人の宇宙ごと良くしていくようなのが不得手です。病気治したりも不得意。
それがあるのは、菩薩系の通力ですね。そういう人は基本的に慈悲心があり、社会性があります。周囲との調和で生きていことができる。
御祈祷はこっちでないと効きづらい。
だから超能力あってもご祈祷できると限りません。
逆にえらい人じゃなくても仏意にかなうよう努力精進すればなんとかなる。要するに心を清らかにしようとも思うかどうかです。密教に関して言えばそうだと思う。
鬼神系の人は菩提心や慈悲心はすくないほうですね。
大体幼少期からして大変ハードな人が多いからそうなる。だから他人は基本的に信用しないで生き残りを目指す。
呪詛なんかはこっちの人のほうがきっと効きますね。(調伏じゃなく呪詛ですよ。)
ただ専守防衛はできないかも。こういう人にとっては攻撃こそが最大の防御ですから。
極端に言うと鬼神系超能力は手塚治虫の「どろろ」に出てくる百鬼丸白土三平の「カムイ伝」のカムイみたいなシンドイ生き方になります。
はた目には面白いしカッコいいかもしれないけど実際はハードですよ。かなり。