この摩利支天様は去年拙寺に来られた方です。
なぜか手に入れたくて・・・・拙寺には立派な憤怒像があるので、二体あってもねえ…どちら拝んだものかとは思ったのですが、そうしたらお告げがあって「蒼龍院」に遷座せよという。
そういうことなんですね。
それも本尊として勧請しろという。でもむこうには既に本尊あるのだけど。まあ第一本尊、第二本尊という感じで勧請しました。
こういうことは実は初めてじゃない。
うちの飯縄様だってもとはといえば兄弟弟子のとこから来た方だし、私の師匠も霊媒する弟子に元三大師のお告げが下りてそれで比叡山から元三大師を勧請したわけです。
霊媒ではそのお像の経緯が語られましたが叡山に問い合わせたら本当にそのとおりで、今は無いある講中のご本尊でした。
時のお座主であった山田座主は元三大師の信者ですから、この話を聞いたらもう喜んで秘法の伝授をしてくださったそうです。
写真は蒼龍院の新たなご本尊 大摩利支天女です。
摩利支天様は不思議ですよね。男性型と女性型がある。妙見様もそう。
とはいえ、もともとどちらも星宿尊だから男女なんて多分あまり関係ないのですね。本誓の表示の違いでしかないと思います。
摩利支天は太陽光線の神だからやはり星宿尊でしょう。
でもこのシンプルな姿が像例は少ないけどわが国では一番古い伝統的な姿です。よくある多面多臂像はそれより少し時代が下ったから入ってきたスタイル。
ご利益は密教でいう息災、増益、敬愛、調伏の四種法にわたりますが就中
除災,除魔、怨敵退散、勝利、得財、論議、隠形、旅行安全などで知られます。
特に子供のいじめ除けはいいみたいですよ。
もっとも基本的に防衛のラインですが、拝んだらいじめっ子と友達になっちゃったお子さんもいるみたいです。
もっともいじめられるような何かがあれば別でしょう。そっちが先決です。
ご遷座ののちはいろいろ今までにはない霊験を発揮されているそうです。
やはり行きたいといわれただけのことはあるんですね。
同じくどこか行きたいような・・・十一面観音様が一体いらっしゃいます。どこに行かれるのかはまだわかりません。
なお蒼龍院は内仏形式(家の中の一室にある形式)ですので外から拝観はできません。
摩利支天様がいるのは家の中ですのでセキュリティのこともありますし、「ハマの摩利支天」の信者さんになるか、予約して御祈祷やご相談などでもないかぎりと摩利支天様の拝観はできないんです。
まあ本来やたらお姿を見るものじゃないんで悪しからず。
なお、ご祈祷は五千円、一万円、三万円とあるそうです。