そうしたら、なんとこの間のテレビで古くは「かぐや姫」が富士山の御祭神だと聞きました。最後には月ならぬ富士の大岩に隠れてしまうというストーリーらしい。でも富士山に月の信仰はしっかりあるんですね。
日本人には月はとっても大きな意味があるのです。
大日蓮華山と呼ばれる富士山ですが太陽の山ではなく、古くは月の山だったと考えたらどうでしょう。とても興味深いです。
かぐや姫の話は実は富士山の縁起なんですね。
以前にも同じようなことを聞いたのだけど「エ、かぐや姫?」と思って話半分にしか聞いていなかった。
でも本当だったんです。
だとするとかぐや姫は月の国から来たお姫さんですから月天子の一族。
それなら本地は勢至菩薩で理解できます。
謎が解けました。
でも江戸初期ですから相当古い伝承のもとに作られたんですね。観音寺の勢至菩薩様。
富士山信仰の方には勢至菩薩様はまじかに拝めますので是非拝観していただきたいですね。とっても存在感あるご仏像です。
富士山はかぐや姫からもらった不老不死の薬を傷心の帝が火口に投じたので「不死の山」すなわち富士なのだそうです。
ここには中国の神仙思想が見られますね。
不老不死の薬とは月の中で蟾除(ヒキガエル)と伏兎(ウサギ)が臼で杵つきして作った仙丹です。
そんな話もあるらしいです。面白いですね。