金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

夜の浅草幻想世界を行く

昨日は東京で買い物の帰りに観音様にお参りしに浅草によってみました。
はじめていく夜の浅草浅草寺です。…実はこのあたりから何かが変わり始めたのです。
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お店なんかほとんどしまっていて、いつもの浅草ならぬ幻想的な雰囲気にのまれます。ライトアップは11時までしてるんだって。そんな遅くまで?
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この夜の仲見世を見ていていつのまにか、オーバーに言うと変性意識状態になりました。この光景は私にとってプチ異界に見えたのです。
「千と千尋の神隠し」みたいです。

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横道それたら人がたくさん。ああ、いつもの浅草?でも、でも違うのです。見た目は同じでも何かが・・・!
それが何かわからない。

しばしの異次元世界。こんな感覚に陥るのは滅多ないんだけど・・・。
中には・・・ひょっとするとこの写真何か変だと思う人もいるかもね。
そういう人には私の気持ちわかるかも・・・・。
すみません。酔っぱらっていたんじゃないんですよ。
しいて言うなら町がこの時、生々しく一つの生き物みたいに感じられました。
百鬼夜行の夜。

でもおかしいのは町じゃなく私なんです。当たり前ですね。
思うにたぶん、久しぶりに月光に照らされて変性意識状態になったのでしょう。
浅草六区を過ぎて大通りに出たら、心の中で六甲秘咒を唱えました。
瞬間、背中がぞっとして幻想風景は止みました。
月にはそういう魔力があります。
私はそういうのにはとても反応しやすい方かも知れません。
月を使った六月成就法という荼枳尼の術がありますがたぶんそういう月の影響受ける意識を利用するんでしょうね。
だとすると私にはかなり効くかもね。
当たり前の風景が私にはしばしの幻想世界でした。
ひょっとすると浅草寺の守護神の鎮護大使者にからかわれたのかも。
鎮護大使者はいたずらな「お狸様」、本地は荼吉尼天です.
三枚目の写真はこの道筋右手にお狸様のお堂がある通りです。。

この写真三枚はあとで正気になったら、さぞ普通の風景に見えるだろうと思って撮ったのだけど…今見るとその時の感覚の方がよみがえってやはり少々不気味なきもちです。一枚目も二枚目もそうですがよく見ると私の周りには誰もいないのです。遠くに人が見えるけど…。ナニコレ?
そんな偶然が幻想の呼び水だったのかも。

下の写真は拙寺にある鎮護大使者の御分霊。かなり強い御力を出します。大砲で脅かしてもびくともせず、小石の雨まで降らせたという日本屈指の神通力を誇る霊狸様です。四国には霊威のつよい狸の猛者がたくさんいますが東日本ではこの狸さんの右に出る者はまずいません。
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