金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

金色不動明王様

当院の金色不動明王像が修復を終えて帰ってきました。
まあ、なおってはきたんですけど・・・・
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うちにはお仏像は多いし、誰かお弟さんにでもお譲りしようかなあ・・・と思っていたら案の定ほしいという人がいたのですが・・・・いざ拝んでみるとこのお不動様は、何かの役割でここへ来たらしいことがわかりました。…というよりそんな気がするだけなんですけど。
でもそれが正しいとすればよそへもっていってもらってはいけないようです。
変ですがそんな事情を話して諦めてもらおうと電話したら、あちらでも飯縄様を拝んでいてこのお不動様を「これはきついぞ!」と注意されたようにメッセージを受け取っていました。
不思議ですね。
そういう感があるんですね。
このお弟子さんは。

金色不動明王は智証大師様が28歳の時に感得したお不動様です。
条帛がなく、日輪光背というのが特徴。このお像は金色に塗ってはいないけど、全身金色のお不動様なのです。
私の師匠は55歳の時に護摩堂を立てて、金色不動明王を勧請しました。桜でできた迫力ある尊像で、今でも毎月28日には護摩がたかれています。
師匠は晩年は足を少し悪くしたので山修行の代わりに護摩で錬行していました。
私にも年になったら山修行の代わりに護摩で錬行せよと言っておられた。
その時には霊媒祈祷でどんなお不動様にしようかと言っていたら金色不動様の話がでてきたらしい。
その場に私はいたわけじゃなく、姉弟子と師匠でお告げとって決めたようです。
それで「行者を養成するお不動様」というので金色不動様を祀ることになりました。

実際、私も護摩堂にこもらせていただき、大福生寺の金色不動様には大変にお世話になりました。
金色不動様が「行者を養成するお不動様」というのは、別段そういうような典拠があるというより大福生寺の霊媒の話でそう出たという話しなのだと思いますけど・・・・
うちにも新しいお弟子さんが今年は結構できたのでそれでおいでになったのでしょうかね?
金色不動様・・・。
私が下手なせいもあるけど、時々古いお仏像ってピンボケするんですよね。不思議と。