金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

冗談

昔、私の兄弟弟子がつまらぬ冗談を言って師匠にたしなめられた時の話です。
「いやですね。先生冗談じゃ無いですか?」というと、すぐに真顔で「冗談でも心にないことは口に出ないものだ。」といわれたそうです。
これを思えば極端な話が、冗談から逆にその人の本心がいかなるものなのかがわかります。
又聞きでしたがその言葉は心の奥まで響き私は生涯忘れません。
おそろしいことをいうものです。
またこうもいわれました。「人にわからぬような冗談は冗談ではない。」
これも大事な言葉だと思います。
不愉快極まる悪ふざけしておいて「冗談じゃないか、こいつバッカみたい。本気にするなよ!」など一方的にといって許されることではないと思います。

正直に言えば、ここ最近私はそういう思いはしていませんが、他人事でそばで見ていても、「こやつ。顔が変形するほどほどぶん殴らないとわからないかな?」と思うような方々もおられますね。
例えば飲み屋で身障者のマネして笑っているやつとか。もちろんそんなの殴れば手が痛いし、訴えられて罪人になっても損だからしませんけど。( 法律がなければ絶対、ぶん殴ります。勿論、勝てそうならですけど。)
昔、若いころですが、ある集まりでそういう人がいました。なぜ、あの時ぶん殴らなかったのか今でも思い出して自分を恥じますね。
いい年した坊さんのはしくれが言うことじゃないけど、本当の気持ちです。
大人げないとは思いますが。
でもよく考えれば、周りの人は笑っていても、面白いんじゃなく、本当はそいつをクズだと嗤ってるんだと思うのです。
第一、そういうお方は殴ってもおわかりにならないでしょうね。
よく考えれば手が穢れるだけかも。
失礼しました。