金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

丸亀紀行。別格本山金蔵寺へ

暮れの一日、別格本山金蔵寺様の要請で天台大師会の席で法話をすることになり、四国へと向かいました。
今は瀬戸大橋があるのでフェリーでなく電車で行けるのですね。便利になったものです。
岡山から高知まで2時間40分。昔は考えられない。
丸亀でおりたらなんと若住職がお迎えに来てくださいました。
イメージ 1

金蔵寺は宗祖智証大師の誕生地です。これは山伏姿の大師銅像。ここにしかないんでは…というお話。
イメージ 2

御本堂内陣右の立派なお不動様
イメージ 3
お話は訶梨帝母さんの話をしました。ここは訶梨帝母日本最初の出現地です。写真は訶梨帝母堂。上に美しい画像がかかっています。名のある方の筆だそうです。訶梨帝母は鬼子母神のことです。
イメージ 4

こちらは十一面観音様、ほかに四国霊場なので弘法大師もお祀りされています。
イメージ 5
これは乃木大将の妻返しの松。ここは明治時代に乃木大将の部隊が駐屯してていたことがあるお寺。乃木大将は慰労に訪ねてきた奥さんを自戒の上から追い返したんだそうです。現代では必ずしも美談じゃないかもね。この松は三代目とか。
イメージ 6
金蔵寺でご住職の村上先生から今までの半生のお話を伺いました。
ご苦労が多かったんですね。
ああ、人生は大変だと思わされるようなお話でした。
心に染み入るお話でした。
法話に行ったのですけど私の方がよほど良い法話聞いた感じ。
これが今回一番の収穫

私などは辛いの、苦しいのなんて文句いたってご住職の人生に比べれば、全くもってやりたい放題してきた感があり、お聞きするほどにわが身の恥ずかしさ、至らなさで身の締まる思いです。

・・・でもいい加減人間な私が改めて思うのは私は「気楽が宝」
お金でもステイトでも気楽に生きるためになら少しは欲しいけど、それ以上いらないかも・・・私はね。
もっとも地位というのはお役目で自分のためのものではないですから、そこは本来は財とはまったく区別されるものです。奉仕の心がないと駄目ですよね。自分のために地位を求めるのは邪道ですから。

他にも大先輩の大西先生はじめ、久しぶりに懐かしい色々な方々のお顔が拝見できて大変うれしい歳末の一日でした。