金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

将軍地蔵の初夢

初夢っていつ見た夢でしょう。諸説あるけど元旦に見た夢なら「将軍地蔵様」でした。前日カメラに撮ったりしたからかな…。
でもとにかく今年はこの方にお世話になりそうです。
意識は起きていたので夢とも妄想とも言い切れないのですが・・・毎月護摩を焚きなさいとの事 。
とりあえず一座拝んでみようということで拝んでいたら不意のお客様がおいでになり、一緒に参拝してくれることになりました。
これって私的には意味大きい。
うちは大体が内仏形式(外から拝めないで家の中に祭壇がある)で外からはお参りがむつかしく。そのため、予約で来ていただいているので不意の参拝は珍しい。
こういう小さいことっていうのは一般には「偶然」という認識でしょうが、私たち、術の道ではそう言いません。
勿論、拝んだ結果ではなく、来合わせたんですから、私が拝もうが拝まなかろうがおいでになった時間には拙寺に到着されたのだと思いますが、その時間が拝もうとしているのに意味がある。
さらに言えばこちらで拝もうという決意をしたとき、あちらでも行こうと思われたのかも・・・
その辺はただの思い込みといえばまったくそれも否定はできないのです。そういう認識も大事です。それ、全くもっていないとおかしなことになる。
そいつを持ちながら、一方で同時にこういうことをあえて思い込みであるとか、偶然であるとして処理せず、そこになにか意味をひろってみることに術の道の秘密があるのです。
そうしてみると見えてくる。
重要なものがそこに見えてくる。
私はずっとそうしてきました。
そんなのバカみたい!と思う人。
もちろんバカですのでお気になさらず。
バカついでにさらに少々くだらない話をしますと、将軍地蔵とは私的には天大将軍であり、金星と同体であり、ヒンドゥー神話やチベットの神話にある地下世界シャンバラの王サナート・クマラと同じ方なんですね。これは夢の中で確認したといっても、「ああ、そうなんだ・・・」と勝手に思っているんです。
勿論和製のお地蔵様ですが、サナート・クマラの日本バージョンが将軍地蔵。
この場合の地蔵は地の蔵で地下世界シャンバラとも繋がるし・・・
ほかにも鞍馬山の魔王尊がそうだといいますね。
此れだって昔から言っている訳じゃなく鞍馬寺が「鞍馬弘教」になってからでしょうね。
こういうのはもちろん歴史的には何にもつながりはない。
でも深いこころの世界にそういう地理的な区切り目や歴史は関係ないんです。
幸島のサルの話(芋を洗うことを覚えたサルが幸島で増えたら周囲の島でも、教えられないのに同じ現象が連鎖した話)みたいに飛び火してくるのは不思議じゃない。
私的には飯縄様は迦楼羅天だし、蔵王権現は金剛手菩薩・・・
将軍地蔵のような、日本の神祇でもなく、儀軌の仏でもない習合系の存在にはそれが潜んでいる可能性は極めて高いと思うのです。