金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

鎌倉の意味は?

今日は聖天様の報恩講ですが、やはり将軍地蔵をしばらく拝んでみようと今朝も修法しました。
まずはこの写真をご覧ください。
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あんまりよくは映っていないけど三日月ならぬ鎌のような五日の月と金星の組み合わせです。
こんなに接近するのは珍しいかも。
まるでイスラム教国の国旗みたい!
私に言わせればこの天空の様子は非常に象徴的です。
金星が将軍地蔵と関係ある話はしました。そして鎌のような月が出ています。
実は「鎌」もまた将軍地蔵に非情に関係深いのです。
この鎌倉という地名はもともと将軍地蔵の三昧耶形である鎌を収めた土地なので鎌倉というのだとか?
「与願金剛地蔵菩薩秘記」にはそう書いてある。
さらに私が一時住職していたお寺のある都留は聖徳太子の師匠である日羅上人が日本で初めて将軍地蔵法を修した土地です。
将軍地蔵は愛宕山太郎坊、飯縄三郎はじめ天狗と縁が近い切っても切れない存在です。
日羅自体は伝説の人物のようですがどうも天狗っぽい。
日羅は普通「ニチラ」と読むのだけど、読み方を変えるとこれが「ヒラ」となる。
だから天狗の真言はよく「オンヒラヒラ・・・」となる。
耳に触れ、目にふれるもの全て関係してくるこれぞ、別尊曼荼羅の世界。