今日はうちのお弟子さんの総会でした。
全員在家出身者。
大学院の先生から格闘家、葬祭業、公務員、占いの大家、演劇関係、舞踏家、霊能者、美容師・・・実に多彩。
女性も今回は三人得度されました。
年頭のあいさつと一年間の活動概要を述べ、習礼としては法華懺法や例時作法を中心にやっていくということで、まず今年は声明がテーマです。極めてオンチな私は声明はどうも不得手ですので、主に本山帰りの弟子に指導を任せることとしました。
新弟子のみならず、これは私も再度改めて学んでおかないといけません。
また、なによりも礼儀作法などを整え、そうした礼の考えを基本にしたいと伝えました。
この礼の心を養わないでなまじ密教なんかやると、人によっては有害無益なただの化け物の類になりかねませんので。
今回はそういうことをしっかり実例も上げて示唆しました。
皆さん、これから始めるとなると自分の来しかたを振り返り、指導する側とはいえまたそういうのやるのか・・・と思うとため息も出そうになりますが・・・まあ、皆さん熱心ですわ。
そんななか、あるご住職が来訪されました。前に一度面識があるのですがそんなにしゃべったことはありません。
私よりずっと若い方です。この人にも複数のお弟子があり、それが故の悩みもあるのですが、改めてお話をしますとたいへん温かいお人柄に触れ、これは私のないものだなァ・・と気が付きました。
思うに温厚さとは心の余裕が生むものですね。
私の心はそれにくらべると、顔はつとめて微笑んでいても実は殺伐としていて風吹く荒れ野のようかも・・・。
もっと、もっと優しさを養いたいものですね。
それは実はなによりもまず自分自身を救うものでもあるのでしょうから。
これは私の課題。
その意味、私もまたお弟子さんたちと一緒にこれから修行です。
頑張ります!