金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

家族が助け合うのは前時代的?

昨日国会中継見てたら、民主党蓮舫さんが自民党憲法草案のことでかなり突っ込んでいたのが「家族は互いに助け合い…」というのは戦前の家の観念の押し付けだということ。
どうしてすぐ戦前云々というのだろう。
失礼ですが病的ですね。
家族が助け合うのは前時代的なの?
左よりの思想でも、もうちょっとそういう路線から離れたものが出てもいいんじゃないの?
日本の過去は総懺悔の左翼思想にはうんざりです。
保守じゃないならもっとまったく別な思想も出てきていいんじゃないの。
ある意味こういう日本の左翼思想の体質は一番保守的だよね。
そういう意味なら共産党さんなんて最右翼だと思う。

まあ、それはそれとして逆に言うと家族が助け合うのは当たり前だから憲法にまで歌わなきゃいけないのは悲しいことですね。
これは法律ではなく教育の問題でしょう。
内容の是非ではなく法律にのせるのは場所が違う。
法律で急にいえるもんじゃないのはそうだと思う。
ただし、憲法にうたわなくても基本理念としてはそうでないといけない。
だから乗せるなら憲法前文ですね。

稲田防衛大臣も尊属殺のことで蓮舫さんにこっぴどくやられていましたが、仏教的には尊属殺は五逆で相当な罪です。だけどこれは宗教上の罪だから刑法とは別でしょう。
これでも親かと思うような親もいるから尊属殺が刑法として妥当は思わないけど、でも尊属殺がなくなったと聞いたときはショックでしたね。

憲法の規定する結婚の問題も出てました。
結婚は両性の合意のみの「のみ」というのはいらないと思います。両性の合意がなくてはならないくらいでいいのではないですかね。

実際、息子さんが勝手に結婚すると宣言して親の都合も兄弟の都合もなく結婚式の案内出して、それをとがめたら絶縁状態。向こうの親の顔すらも知らないと言う結婚がありました。
向こうの親も親だね。これぞまさに両性の合意のみ!

両親はカンカンです。「どうするべきか?」というので、「ま、結婚は俺たちの自由だというのなら、こちらも自由ですから、結婚式には出ないでもいいのではないですか?」というと、両親ともそう思っているとの事。結局出なかったんですね。「もしも、祝う気持ちがあるなら来てください」というような意味の文面がつづられた案内状だったらしい。
こりゃまるで、しばらくぶりの友達に出す案内状だね。
この息子さんというのは口げんかの挙句、母親の足の故障して痛いところをさらにけってケガさせたという人です。そこでもう絶対口を利かないという決意を母親がしたら音を上げて謝った。
人として未成熟というか幼稚なんだね。
こういうのが横行して普通になれば当然家族というものはバラバラです。
さらにはこういうカップルに育った子供も心配。
結婚した新夫婦の住所も親は知らなくていいということになる。
個人情報ですから。
でも、これがまさに両性の合意のみの結婚ですね。
これからは高齢化社会で他人様でも団結しなくてはいけないのにこんなことではどうなるんでしょう?きっと孤独死大国になるでしょう。
犬や猫でもご家族全員の同意がなければ手渡せないというのは多くのブリーダーの大前提です。
それは犬や猫が家族の中で不幸になるからです。
そりゃ人間は犬や猫とは違うでしょうけど、いってみれば人間ってもっともっと微妙じゃないの?
それがいきなり現れて嫁でござい、婿でございはどうなんだろう。
嫌々、そうなれば嫁も婿も舅も姑もないか。
そういうのが望みなんでしょうか?蓮舫先生。
蓮舫先生は自民党憲法草案は戦前に逆行するとばかり思っているようだけど、そういう日本の現状も考えていただけたらいいと思いますね。

私が思うにはそんなことならフランスみたいにいっそ法律は結婚そのものにはかかわらないのがいいんじゃないの。結婚がどうあるかは法律じゃなく、本来は道徳の問題ですから。
家族の助け合いが必要とか尊属殺がとんでもないとおもうのもそれでしょう。
法律ではないと思う。
日本の一番間違っている点はなんでも法律で規制すればいいと思っていること。だから馬鹿みたいに分厚い六法全書ができる。
そこへ法律さえ守っていれば、法にさえ触れなければ何でもオーケなんだと思う馬鹿が出てくる。
孔子さんが言うようにむしろ法律は少なく、徳を第一とすること。つまりは徳育、君子の教育が大切です。