金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

水草水槽と小さな喜び

昨年の年末から何となく自室に緑のものが欲しくなり、
水草水槽を始めてみました。
 
水槽は余剰で使用していないものを羽田住職よりお借りし使わせていただける事になりました。
水槽で水草を育てるにあたって必要な最低限のものを用意する、ライトは水槽に付属のものを使う事とし、後はCO2添加の為の機器とCO2ボンベ
取り急ぎ必要なのはこれだけです。
近所のペットショップでいくつかの水草を購入、名称は失念。
育てだしてから一か月と少し経ちますが未だに名前がわかりません。
名称を覚えるのが苦手です。

イメージ 1

 
一か月が経ちCO2ボンベが空になり、新たにボンベを購入する。3本セットで2940円、一本980円。
さっそく買ってきたボンベをCO2添加機にセットする、ここで重要な事を忘れていた。バルブを開いたままねじ込んでしまったのでした。
当然せき止めるものがないボンベの中のCO2は勢いよくチューブを通り噴き出す。ここですぐにバルブを閉めれば事無きを得たわけですが、
突然の事に慌てた私はボンベを引き抜く、噴出孔がさらに大きくなり勢いよく噴出するCO2、動転した私は噴き出すCO2を何を思ったか
ゴミ箱の中へ向ける、舞い散るゴミ、慌てふためく猫、止めどなく噴き出すCO2、大気へ溶け込む980円・・・そして静寂、空のボンベが虚しさを感じさせます。
しかし負の連鎖はこれで終わらなかった。機器とボンベの接合部のパッキンとボンベに穴をあけるピンがCo2噴出により吹き飛んでしまったのです。
この機器は一万円近くしたのである、もう一機買う余裕はない、取り合えず部屋を捜索するとパッキンはすぐに見つけることが出来たがピンがみつからない。
6畳程の部屋とはいえ直径3ミリ程度のピンを探すには広すぎます。
半ば諦めの気分でありましたが、六壬占法で占ってみると何だかピンを見つけ出せそうな課式でありました。
この一連の出来事を羽田住職に告げると「出てくるぞ、探せ」と仰る。
 
再び自室へ戻ると、ピン捜索中気にかかってはいたが、家具を移動せねば入り込めない場所なので遠間からライトで照らし、捜索しただけに留めた場所がありました。
面倒ではあったのですが、家具をどけてライトで照らすと、あった!ピンがあった!嬉しさが込み上げました。一生のうち3ミリほどのピン一本に喜ぶ何てことはそうそうない。
ピン一本に喜んだ一日でありました。



聖書にも千匹の羊がそこにいること以上に、いなくなった一匹の羊が帰ってくるのがうれしいとありますが…そこは宗教の別に関係なく人間の情でありますな。
(羽田)