金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

タクシードライバーの憂鬱

昨日東京でタクシーに乗りました。その時のタクシードライバーさん。
早期退職した大手物流の経営陣にいたそうです。いくつか知らんけど頭髪はもう真っ白です。
でも私より若いのかも…。
「実は今日で三日目なのです。道がよくわからないんですが…大丈夫でしょうか?」と聞かれる。物腰やわらかというより多少おびえながらやっている風でもある。
この人丈夫かな…?道のことじゃなく、このままこの仕事やっていけるんだろうかと余計な心配してしまう。
何でも早期退社を促されたらしいです。
それで初心者のみ採用という妙な会社に入ったらしいんですね。
経験者は変なカラーがついているので嫌だという会社だそうですが、無線でオペレーターが道を教えてくれるわけでもない様子。
ただただ、「一体…どういったらいいのか…?」とお困りの呈。
「大丈夫ですよ。私道がわかりますからお気楽に・・」といいました。
此れじゃ過去の会社よりその会社のカラーも何もつかんわな。

川崎の輸入品の倉庫を任され現場の指揮をしていたけど、もう搬送機械もうどかせない年齢の人はいらなくなったとのこと。
大変ですね。此れからは退職後が長い人生。でもなんとか生きていかないと…すぐには死なないからね。
私は会社にいたことがほとんどないのでわからないですが、何千人とか雇用数の多い会社、あるいは資本の大きいは勤続年数30年以上とかいうのは老後にもある程度生活を補償すべきだという時代が来るのではないでしょうか?
お給料がいいのではなくそういうのこそが一流企業のステータスでもいいと思う。
政府もそういうところには何らかの優遇処置をするとか。
どうでしょうね。
この人に最後に「何でも初心のうちはわからないことだらけだし、辛いと思うのが当たり前ですよ。でも、どうぞ止めないで続けてくださいね。」と声かけて降車しました。


今日、明日と宗議会で関西出張。…では行ってきます。