金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

狐道

初午でこのところ荼吉尼天供しています。
拝んでいるとなんとはなしに眷属さんが大勢いるのが感じられる。
「フ~ンやはりご眷属多いんだね・・・。」というより荼吉尼天の場合は狐さんなんで我々に近いところにいるので存在を感じやすいんですね。
よく狐憑きなんて言うけど、こういう狐に罪ないな・・・彼らは必死に働いているけど、神仏みたいに主体的には動けないらしい。
眷属でもなんとか使者とか、なんか神とか名前に附いているようなすごい方は別なんだろうけど。
狐たちは人間が声かけてもほとんど知らないふり。荼枳尼様や大眷属の声だけ聞いて動いていく。それが正しい狐のあり方「狐道」(笑)なんですね。…と思っていたら…飯縄様からも背後から「…そういうことだ。」と言われました。
飯縄様は同じ狐でも「天狐」と呼ばれる猛禽系の眷属が多い。
狐につかれるってのは多分につかれる人間側の問題ですね。なんか欲願掛けてお供物かなんかで誘い出して道から外してしまうんでしょう。知らない間に。そうすると帰れないんでのこってしまう。そういうことでしょう。
大体積極的に憑依するのはこういう連中じゃなく人間が化けた自称「狐」です。人間に化けたキツネじゃなくその逆。

今日も彼ら「眷属衆」は寡黙にただただ働いています。