金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

ある電話相談


電話相談はしませんと言っているそばから電話相談。
例によって名前も言わない。ちょっとお聞きしたいのですとの事。
でも名前必ず聞きます。どこの県かも聞く。勿論人には言いませんし、こんなの聞いても別にどうするわけでもないんだけど「礼儀」です。
逆に一方的に相手のペースに乗らないためにも必要なことなのです。
「だれでもいい」とか「きくだけだから」とここでグズグズいう人は電話は一方的に切らせて頂いております。

人にもの聞くにはそれなりの態度で臨んでもらいたいですので。
聞かれたらなんでも答えて当たり前じゃないんですよ。
此れ高飛車だとか傲慢と思う人は逆に非常識だと思う。

宿曜の本なんて「これこれこういう場合はどうよ。書いてないけど?」
アンタ、書いていないということは教えたくないから書かないんだね。
正確に言えば書いていないんじゃなく、わざと書かないんです。

まあそうはいっても、一回目はどんなことだかわからないだろうから、一応は応対してお話を伺っております。
それが果たして相談になるのか否かも先様はわからないでしょうしね。
そこまでは言えません。
ただ、お名前や県名くらいは言ってくださいね。お願いします。


しかしながら、一回目はまあ、話は聞くとしても・・・でも二度、三度となるとそうじゃないですね。
一回目丁寧に接するとそれで「なにを聞いても答えるんだ。オーケーなんだ。」とばかり何度でも来る方がいます。
酷いのは与太話などしてくる。「面白いことがあったんちょっと聞いてよ」という訳。私もそこまで暇じゃ無いです。

昨日の相談は稲荷信仰。お稲荷様のお社で結婚祈願して出てきた人と結婚しないで、別な人と結婚したんだけどうまくいかない。相手がわがままで辟易するということだそうです。「これってお稲荷さんの罰じゃないでしょうか?」という訳。
聖天さまの本見たので質問というのだけど全然関係ない話ですよね。本の内容とこれは。
でも、「そんなことで一々神仏は罰なんか当てませんよ。どうしてそう思うの。お稲荷様は貴方がそう願うから応対しただけでしょう。受け取るか否かはあなたの勝手です。だから、うまくいかなくてもすぐに諦めず、お稲荷様に家内安全を月参りでもしてお祈りしたらどうですか。」お稲荷様が何でそんなことで腹など立てるものかね。狐でさえ口開けてあきれる話です。
でも悪徳霊能者やインチキ宗教なんかにかかったらこれっていいカモですね。
「そうです。祟りに間違いない!お稲荷さんが怒っています。ほっておくともっと大変なことに…」とか言われて・・・本当にもっと大変なことになる。
聞けば結婚されて半年未満だそうです。
「占いで相性見てもらったほうがいいですか?」というので、「そんなの見たら星が○○だから合わないんだということばかり思うからダメ。解決にならない。」といいました。それをするなら結婚考える前でしょう。いまさら・・・ですね。
「月参りはどうするのですか?」
「月に一回ご祈願してもらうならそれがベストだけど、まあ、経済に見合わなければお参りだけでもいいでしょう。」
「いつまでやったらいいのです?」「いつまでって・・・家内安全で仲良くなればお礼参りして終わりでしょう」「ああ、そうですか・・・」という具合。まあ、ひとしきり話した。これがおとといの話
そうしたらまたまた昨日の晩に電話が来ました。
今度は前回の補足だけど、今度は「お稲荷さんのお参りはどうしたらいいか?」です。
一応常識の範囲で話はしましたが「あなたね、そういうのはうちじゃなくお稲荷さんのお宮に行って聞きなさいよ。うちのお稲荷さんじゃないんだから。それが筋というものです。だって、それってよその医者の診断で別な医者が治療するようなもんですよ。そうおもわれませんか?」
「ああ、そうですか・・・」
何言っても「ああ、そうですか・・・」
「あんた、ああ、そうですかじゃなくて・・・、そう思わないですか?」と聞いても「ああ、そうですか・・・」しか返ってこない。
「いいですか?もうこれでアンタ、二度と電話しないでね。あなたは信者さんでもないし、うちは無料相談はしていないので。するなら今度は予約してお金払って来てださい。」
やはり「ああ、そうですか・・・」
「そりゃそうでしょ。相談するならあなたのために時間割いてこうやって話するんですから・・・」
こういう方はこうでもいわない限りことあるごとに何度でもかけてきます。
最期に「どうもありがとうございました。」くらいは言われましたが、
この方は万事こんなふう。
家庭がうまくいかないというけど…こんなのでうまくいく家庭あるのかしら?