金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

うつ病について

最近うつ病のご相談が多い。
祈祷だけで治すのは正直難しいね。うつ病って元々否定的な地盤があるわけですからそれをなんとかしないといけない。
医学にかかるのはもちろんですけどそれだけじゃうまくいかないこととが多い。祈祷だけも同じ。自分でできることと言えば一つには運動すること。気を回すことですね。
密教的に三密でいえば身密。
合気道みたいのはとてもいい。投げたり、投げられたり、くるくる回っているうち気が回る。
あと「お日様」浴びること。毎日あさひを拝むなんてのはいいですね。午後じゃなく午前の陽気がいい。
口密でいえば大きい声出すことですね。怒声じゃなく。海に向かって叫ぶのもいい。ただアーとか、イーとかいう。
最後に意密でいえば「空観」を持つこと。これ難しいそうですが程度問題です。全ての心的障害は空観をもつことで軽くできると思います。
簡単に言うなら自分が「いなかったら」どんな感じというのを座ってイメージしてみたらいいと思う。
ビパッサナー瞑想みたいに「刹那滅」を感じてもいいかもしれません。つまり「今」を捕えること。「今という今ある時はなかりけり
。マの時来ればイの時ぞ去る」今にしか生きていない自分。でもその今もとらえることができないと知るとき、自分はいったいどこにいるのか?新しい世界が開けます。
祈祷が効かないとかではなく祈祷だけで何とかしようとするのは無理。それは考えてみれば何でも全部そうですね。
身口意ってそういうこと。
できることは全部やる。