三井寺で極めて珍重する黄金剛童子です。左手が欠けていたので修復しました。
行林抄では一切金剛部中最勝の尊だといいます。
黄金剛童子はニ臂でこれは無量寿佛の化身とします。
私はひそかに三井の秘仏である黄不動様も実は、もともとは金剛童子なのでは…と思っています。
このほか六臂像の俗に言う青童子像もあります。吠瑠璃色というのですが吠瑠璃色は琥珀のこととある先生から聞きました。
だとすると本当は両方とも黄色いのかも。
よく物の本に真言宗醍醐派は青童子、天台宗寺門派では黄童子と言いますが、そういう区別はそんなに厳密なものではありません。
たとえば三井寺にも青童子法はあります。