金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

鬼を使う話

お子さんが口論の末、家を飛び出したのでもどるよう拝んでくれという話。こういう時は青面金剛引き戻し。
私は理趣分と組み合わせます。拝み終わるか終わらないかの中に見つかったとの事。よかった。
ここで働くのは眷属の鬼たちです。
五帝夜叉というけど五つどころじゃない。無数にいる。
夜叉は使い勝手いいけど怒らせたら大変です。血が流れる。そこは鬼だから。青面金剛行者は陀羅尼集経には常に孔雀明王の呪文で眷属夜叉から身を守れとある。
肉食べると血が騒ぐのか荒れるので食べてはだめともいう。
青面さんの行者は結構しんどいね。ある意味、聖天様よりしんどいかも。


         下は当院の青面金剛様、頭上に猿面のあるタイプ
イメージ 1

龍は使い勝手は全般的に夜叉より悪い。というより龍王がいないとコンタクトとれません。だけど夜叉みたいには暴発しない点がいい。
私は個人的には龍の方がずっと好き。
龍は綺麗な水のあるところとか、土地の生気がいいところ集まる。居心地よいと集まるんだね。まあ、猫みたいやね。基本動物だし。
普段は人間と関係なく暮らしています。その仲介をするのは龍王。
龍がいっぱいいるところはなぜか鈴の音みたいなのが聞こえますね。どういう訳か知りません。勿論、幻覚ですけど。

風水で「五鬼運財法」というのがあるけどあれも五帝夜叉みたいの祀る。台湾の仏具店にはそういう鬼の木偶も売っています。五つの鬼の顔が付いた串五本でワンセットです。
まあ、これは風水だけど応用で密教の五帝夜叉でも同様のことはおきます。ですけどこれは財の横発を招くもので四六時中やるものじゃない。あまりやると副作用が出ると聞いた。いずれにしても彼らに敬意をはらうことを忘れるとこっぴどい目に合う。
いずれにしても夜叉は非常のときの手段です。ふだんはそういうのしない方がいいです。

基本的に夜叉は何種類もあって、一説にはインドでは下手な死に方した人間がなるものらしい。いわゆる餓鬼は鬼の中でも最下等種を言います。
だから生前は人間なので汎用的になんでもやってくれるのかなと思う。それに比べると龍のような動物神の場合は特化した分野がある…ように感じますね。祈願してみてそう思う。
動物神霊は得手不得手があり関係ない分野は全然ダメですね。
荼吉尼天とか龍王のような天部クラスは別ですけど
あ、それから千手院様の講習会では勿論この「青面金剛引き戻し」の伝授もします。お楽しみに。今度は1117日。10時からです。