金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

座右の書「菜根譚」

私の座右の書を一つ選ぶとすればそれは「菜根譚」ですね。

く「法華経」とか言う人いますが信仰の書としてはそうでしょうが・・・座右の書として置くくらい法華経がわかるのなら大したもんですけどね。
信仰の対象としてなら話は別ですが、座右の書というのは私なんかのレヴェルでは生意気な話だね。

法華経という人になんで法華経なのか聞いてみると、ただ、大乗仏教の最高峰とかしか知らない人います。それも只の受け売り。
アララ・・なかみ知らないんだね。
少なくとも日頃読まないのは座右の書じゃないよ。
お守りなら分かりますけど。
私は一応天台系僧侶の端くれですので法華経はでまるきり知らないわけでもないけど、座右の書と言えるようなほどは知りません。
そこまで法華経からひっぱり出せないんです。
情けないですけど。
まあ天台僧の面汚しと言われればそうです。
私の場合はお経としては金光明最勝王経ですね。親しみたいのは。
そして座右の書というなら、私は選ぶならやはり菜根譚です。
くれぐれも言っておきますが法華経菜根譚、どっちがすぐれているとかという話じゃないんですよ。
つまり、私がメッセージを受け取りやすいのは菜根譚という話。

この本は本というより妙薬です。
菜根譚は一読して仏教の本とは言い切れず、いわゆる大上段に振りかぶったような抹香臭い仏教書ではありませんが、禅の知恵がふんだんに盛り込まれています。正真正銘の仏教の本です。
浜地天松居士の「仏教世間遍」を思い起こさせてくれます。
いわゆる味噌の味噌くさきは上味噌ならずとはこのことでしょう。
心が疲れた時是非ご一読下さい。
精神安定剤などよりよほどいいですよ。
読めばわかると思います。
きき目もうまくすれば一生ものです。