金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

薫る聖天像


かねてより発願の聖天様ができてきました。
まあ、秘仏なのでお見せできないのが残念ですが覚禅抄にあるような女天が猪面の像。実によくできてきました。私の予想をはるかに上回る出来です。すべてはご協力の皆様のおかげです。
火舎の横の小さな茶筒状のものが聖天様の天覆(容器)です。
今回は型から興しました。どこにもないもので。
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今日それで開眼のために浴油の一座分に当たる700遍の浴油をしたわけですが、そうしたら不思議な香りが・…
始めは火舎や柄香に盛ったの十種香がたまたまいい薬種のヤツに当たって燃えているんだろうと思っていました。でも何時までも薫るし、何だかいつもと違うのです。
それで香炉を見たら、なんととっくに燃え尽きている。
なにせ祈願の浴油も一人最低100遍は油をかけて祈願していますので一座終わるのに全部で2時間前後かかる御祈祷なのです。焼香なんて全部燃えてしまう。
今日は二時間半かかりました。
そうか。焼香じゃないんだ!!

不思議な香りは新天像の浴油の間中続きました。
花の香りとかではなく・・・、なんか植物というよりは動物由来の香のような…そんな感じもするし、乳香や没薬にも何となく似たような、でもそれでいてもっとずっとまろやかな感じ。嗅いでいるうちに段々ハイになる。

気功に香功というのがある。これやると香りがしてくるんだそうですね。
私はやったことないけどそういうのがあるそうです。
勿論いってみればこれ幻覚なんですが…。
今回のも種を明かせばそんなようなものでしょう。
いつもいうのだけど幻覚でも意味のある幻覚を霊感とか神霊現象というんですね。
嗅覚に入るというのは脳全体に響くもの、つまり香はそういうものと聞いていますから、ひょっとすると脳全体がなんか変化起こしたのかもね。
これ以上アホに成ったらどうしよう?

でも私の幻覚であると思います。だから個人的体験であることは変わらないのです。おそらくね。
そこに第三者がいても多分香りは感じないでしょう。
全ては心理現象か、物理現象のどちらかでしかない。
これは感覚だから心理学の領域ですね。
気功で手かざしたら水がおいしくなるなんてのも実を言うと私はそういう類だとしか思っていません。
つまり個人の心理問題。
「ほうら変わったでしょう?」といわれて変わったと思ったためしがない。ひょっとすると超鈍感なのかもね。
まあ、他所に行った時はせっかくそういっているので悪いから「あ、ほんとだ!不思議ですねえ…」なんて言ってお調子合わせてみることもあるけど(笑)
「いいえ。何も感じません!」なんて言い張るのも無粋ですから。

迷信の問屋みたいな人間でいて変なところ割と現実主義なのでスミマセン。
でもそんなの野放しにしておいたらお寺は迷信の巣窟と化しますので。
だから逆に神様の霊験だの霊を科学するみたいな話には私、何の関心もないんです。