金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

求子祈祷の前提

最近、「妊活」という言葉よく聞きます。私の信者さんに薬局さん関連が多いのでそのせいかよく聞く。
「妊娠活動」
要するに赤ちゃん欲しいということですね。
人口減少もあり、社会的にもこれは大事なことだと思います。
赤ちゃん欲しい時には密教では「求子の祈祷」というのをします。
普通は師匠から教わったのは訶梨帝母と氷伽羅天の真言を使う訳ですが、どうも最近は中にはそれでピンとこないケースもある。
それは何かというと夫婦で意見が一致していないようなのですね。
かたや欲しいという。かたやいらないという。
此れじゃ困ります。ご祈願以前の問題。
ご夫婦で話し合って来て下さいということになりますが、そこまでいかなくてもなんか夫婦生活が円満じゃない。
夫婦間が冷たく刺がある。ぎくしゃくしている。
変なこと尋ねてセクハラになったりしては、いけないのであまり立ち入ったことは尋ねはしませんが、まず赤ちゃんが生まれてくるには夫婦円満が前提ですね。
本当はいらないのに…なんて悲しすぎます。
犬や猫だって祝福されて生まれたい。

ましてや人間なんです。なにがなんでも完全に祝福でないと困ります。
祝福されないで、望まれないで育った子供がどんなに悲惨な結果になるかよく見て知っています。自分で自分の存在を呪うようになります。
そういう子は五体満足でも頭が良くても、運動ができても不幸です。
たとえ、なにがしかの障害や不具合があっても、祝福されて育った子は子供らしいキラキラした目や幸福な顔をしているものです。

だから、最近は愛染明王様の力も借りています。
まず迎える準備が大事です。
夫婦仲良く、円満かつ信頼があることが大前提です。