金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

ゴジラ対クレクレタコラ

今日は「清浄歓喜団」が一つ足らなくなったのと、初午御幣用の紙を買いに東京に。
歓喜団をなんかしら似たもので間にあわせたらという人もいますが・・・聖天様始め祈願のことは手抜き厳禁です。
れが行者としての襟持と思ってますので。
こういうことは、「マア、いいか・・・」に成ったら間違いなく際限なくいい加減になりますので絶対になりませぬ。

さて話は変わって新宿の世界堂で紙を購入、その後、おとなりの新宿丸井の一階にゴジラストアなるものを発見!
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なんだろう?と思っていってみれば、その名のとおりで「ゴジラグッズ」売ってるんですね。
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まあ、ゴジラと言えば私の生まれる前からやっています。
怪獣の走りですね。そのあと、ラドンだの、モスラだの、大映のガメラや松竹のギララや、テレビでもウルトラQやウルトラマンとかウルトラセブン・・・続々出てきて怪獣ブームができたわけですね。
そしてどんなものでもはやりすぎると爛熟期に入る。
これ知っています?「クレクレタコラ」。これはそのお菓子です。
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怪獣物は好きでしたが、それでも怪獣物もここまで来たかというような超くだらない5分くらいの寸劇。
筋らしい筋もほとんどなし。
欲張りのタコの怪獣らしいタコラと南京豆や狸の化け物の出てくるドタバタもの。何の脈絡もないこの発想。バカげているなんてものじゃないね。

でもこれは明らかにお粗末な作品というより「クダラナサ」の極致を狙った番組だと思いました。
その意味では成功かも。いや見方を変えるなら、最早シュールともいうべき芸術作品!

なんでも「全盛期」をすぎると崩れる。アンモナイトも白亜紀末期にはもうめちゃくちゃな形の巻貝になった。それで絶滅。

今、考えても私は昭和ゴジラが一番好き。
だって、生き物らしいでしょう。怪獣の魅力は有機体だということです。
たとえクマムシみたいにタフでも生き物は生き物。
だから,火事の炎で引き寄せられたり、モスラの幼虫に糸でぐるぐる巻きにされたり、富士の裾野でラドンに散々な目にあわされたり、キングギドラに吹き飛ばされたり・・・・そういう弱いところがあるゴジラが好きなんです。

漫画と言わず、映画と言わず「ヒーローもの」もそうだけど、シリーズ化するとどんどんパワーアップ、エスカレートしてトンデモナイものに成っちゃうのがその宿命。
ゴジラでもガメラでもそう。
モスラやラドンと組んでやっと追い払ったキングギドラを、しまいにはゴジラ一匹で撃破なんて整合性が取れないね。
こういうの避けたいなあと思う。
何故って絶対強いのってつまらないから。
私的には「ゴジラファイナルウォーズ」なんて最悪の映画だったと思う。
強すぎてクソ面白くもない。
ただのゴジラの敵役で登場するほかの怪獣たちも、ただの引き立て役、極めて没個性的でもったいない。ある意味、クレクレタコラより崩れてる。
あれならいろんな怪獣出さないでも、メカゴジラ100匹打ち破るでもおんなじやん?
有名怪獣せいぞろいの駄作ですね。
いい俳優集めておいて、世にもくだらない映画作るようなものだわ。
エヴァンゲリオンで有名な庵野監督の「シン・ゴジラ」
SF映画としてはあれはあれでいいけど…でも、やっぱり私の好きなゴジラじゃないなあ・・・。