というよりこの映画は中国の化け猫映画なんです。怪奇もの。
だってこの映画は原題からして「妖猫伝」ですもの。
よくあるように主人の恨みを晴らすため、死んだ飼い猫が化けて復讐する話。「鍋島怪猫伝」みたいのと思えばい。
ま、映像はきれいだし、化け猫映画も好きなのでいいんですが…
夢枕獏先生の原作がどうなっているんだか読んでないので知らないけど、アンタねぇ、ふつう怖い目にあれば神仏に手をあわすのは信仰のない一般人でもする行為ではありますまいか?
それを空海ほどの求道者が怖くてそれを忘れるというのは非常にお粗末至極な呆れる設定。
もっとも今更祈ってどうなるもんでもあるまい。日頃十分すべきことはしているので改めてそんなところで必死に祈らないというならそれはよくわかる。
でも、そういうのでもない。この設定した人は信仰が全然わかっていないんですね~。
さりとて私的には別に見て損した映画ということもなく、むしろもう一回見てもいいかなと思うくらいなんですが…全くもって宗教映画ではないので、そこはご注意ください。