金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

准胝独部法のしるし 2

 
准胝独部法の実践者の方からこんな報告も来ました。


「羽田先生、夜分に失礼いたします。

准胝観音様の行、毎日千回以上を行うようにしております。二千回行った分を数えますと、三万七千回でまだ三分の一。最近出勤が多くなりましたので、出勤先にもご本尊をお持ちし、千回唱えるようにしています。出張先のホテルではお線香は上げられませんので、香りの良いものを準備しています。

これまで有った事として、
准胝観音様の御真言を唱えているうちに、気が付くと聖天様の真言を唱えていたり、緑のターラ尊の真言を唱えていたりと言うことは有りました。
集中が足りないと思い、唱え直して始めるのですが、気が付くと別な真言に。
改めてやり直しと言うことは有りました。
 
黒い米を吐く夢と言うことで、今日の事を思い出した次第です。

一昨日、八戸に出張し、昨日会社に移動。仕事の後、足利に出張となり、昨夜車で足利まで移動しました。
本日、足利で慣れない現場監督を行い戻って参りました。
ここ三週間ほど休み無しのため疲れていたため、帰りの高速で眠くなりました。
 
恐らく、一秒も無い時間と思いますが、居眠り運転をしたようです。
その瞬間。目の前に赤い液体状の物が見えて、『あ!居眠り運転した』と驚いて正気を取り戻しました。
何かにぶつかるわけでもなく、普通に運転していました。
その瞬間に『今、助けて頂いた!』と感じた次第です。
それからは眠気もなく、狭山のサービスエリアで休憩取って無事に帰り着いた後、先生のフェイスブックを見て、これもお知らせの一つなのかも知れないと感じた次第です。
恐らく一生続ける行になるのかと感じた次第です。」


准胝独部法は簡単ながら古来霊験に枚挙にいとまなしという秘法です。色々あるようです。
これ自体がまれに見る尊い法であり、在俗の修行としてはこれを過ぎるものはないですが、さらに専門的な修行を求めるならやはりカルマの洗い出しは必要ですね。
少なくともこうした行法をやるやらぬでは大きく違うでしょう。勿論、この方の言うように自行としてこの法のみをズーっと独習していってもいいんです。
独部法は自行用の行法ですが修行するものは自行即祈願です。基本的には別して祈願せずとも修行者は守られるのでなくてはなりません。

ちなみにある准胝尊を祀る新宗教の行法でも「千座行」といってイメージ的に准胝独部法に似たような修行をします。
ただし、印は結ばず、宝篋印塔を祀り鏡本尊ではないですね。
途中で行をやめると因縁返しが来ると退転懈怠をつよく戒めるのですが、独部法ではそういう厳しい話はとりたてて聞きません。
その点はお気楽なものです。
でも行ですからどうあれ、この方のように毎日続けて精進するほうがよりよいとは思いますが・・・。
部外者の方から同じ法ですか?という質問もありましたが、全く違う法と考えるべきでしょうね。