金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

安息香


また、准胝独部法を修行したい人が増えたので急遽、本尊たる鏡壇を開眼するために今朝は准胝法を修行しました。
最近は在家の信者さんにもお授けしています。(護身法は別として)
在家出家を問わず一切法を成就するというのだから、本当のところは自行としてはこれで必要十分ですね。
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焼香は「安息香」というのが准胝尊に相応だと聞いたのだけどなかなか鼻にツンと来る強烈な香りです。
安息香、、密教経典では「安悉香」と呼んでいるものと同じらしい。エゴノキ科の樹脂なのですね。ともにベンゾインと呼ぶいうものらしい。
安息香酸というのが抽出物質で、ものの説明では…
特に芳香族カルボン酸である。ベンゼン水素原子1個がカルボキシ基置換された構造を持つ。水に溶かすと酸性を示し、pKa は 4.21 である。
なんのこっちゃ?化学式はよくわかりません。
漢方ではこれは薬種で精神安定に良いといいます。
食材としてはサイダーや醤油、お菓子にも使用するらしい。
写真では一番小さい真ん中のお香がそれ。
でももろに吸ってしまうと咳こみますね。
西洋でも昔から悪魔祓いに使用していたとか聞きます。
この香り、准胝様のお優しいイメージとは少し違うけど…准胝様は仏の母。
母は優しくも女性として最も最強パワーの存在ですから・・・。
(真言宗の碩学、加藤宥雄先生は准胝は大日如来の女徳的な表現というようにいわれたとか・・・ま、女性版大日如来みたいなのかな)
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私の次第は大呪1000遍とあるものです。さすがにそこは略して100遍にしていますが、小呪3000遍は必須。ほかの行法に比べれてなかなか時間がかかります。

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