金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

加持力はアクセスのパワー


この間、今、占いを指導してもらっている先生が「まれにだけどおたくは当たる?と聞く人がいるというので驚きます。」という話をしてくれましたが、
レストランに行って「おたく美味しいの?」と聞くのとおんなじ。
それは私にも経験はあります。「いますね。そういう人」と言ってお互い笑いました。

昔の私なら「当たらないよ!」といって返していた。

占いだけでなく祈祷もそういうことをまれに聞かれます。

つまり、頼むにあたり「叶いますか?」「治りますか?」などと結果を聞かれることがある。
まあ、表現がどうかと思うけど、祈る前から聞かれるところ見ると「そういう御祈祷はどうでしょう。自信はありますか?」ということかなと思います。

勿論、道理から言っても無理なものは無理といっています。

でも悪意なく言って、そのほかは「結果は知らないですね。わかりません。」といっています。叶える自信ですか?そんなものありませんよ。

だって本当だのも。
この時点で祈祷頼むのやめる方はやめていただいた方がいいんです。
私自身には不思議なパワーなんて何にもない。相談に来てるあなたとそこはいっしょです。
私がやるんじゃないんで。
私はそれをあちら側に伝えることをする。
郵便屋といっしょ。それだけ。役割はいわばメッセンジャーです。
郵便物は送ったけど返信があるか、ないかそこまでは配達人の私にはわかりません。
ちゃんと送ることはする。一生懸命届けはする。届けばあとは結果待ちですね。
届いた感はわかることあるけど届いてもかなわないという結果もあるのでこれは是非伝えることが必要だと思わない以上は口にしません


私がじかに叶えるわけじゃないんです。
例えば受験の御祈祷でも私が子供さんの頭を良くしたりなんかできません。
そもそも、わたし自身、勉強はできなかったし、学校も大嫌いです。学ぶ内容も好きなものは好きで、嫌いなものはあんまり意味感じないからやらないという。そういう風でした。そんなアホがよそ様のお子さんを勉強できるようになんかできっこないでしょうよ。

だから御祈祷してアクセスして動かそうとしているのは頭脳じゃなく「縁の力」なんですね。
要するにつなぐ力。
これは私が無能なのではなく、実は密教の祈祷とはそういうもの。
加持の力というのはアクセスのパワーです。

超能力者や念力行者、気功師ではないからダイレクトにすることは何もできません。
皆さま色々悩み事持って来られますがそれ以外なにひとつできません。