金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

吉祥天様がて出きました


昨日の朝ですがおきぬけに布団の上で独部法つまり准胝尊の念誦をしていました
ちょっと無我相の座禅をしてそれからします。

私はこの簡単な祈願法を、お祈りの中で一筋縄でいかない祈願やちょっと足らなかったかも・・・というご祈祷の補欠のお祈り分としています。

それから頼まれてはいないけど…必要だなあと思う。してあげたい祈願もあればここでこっそりします。少しですけどね。せいぜい一人100から300遍くらい。
衣帯も整えず寝間着のままで自堕落ですが准胝様だから大丈夫と思ってしています。
でもね、ハタタテダイの目もそうやって治ったんです。壇に上って祈願したわけじゃない。

難しいお祈りのは各種ありますがとりわけ難しいのが結婚のお祈りがあります。
今先行き不安なそういうカップルの祈願がいくつかある。それから以前から是非結婚したいというけど…この人結婚運薄いわなあ。望み薄いわなあ。という人。
そんなこと思いながら念誦していたら准胝仏母のイメージ像から突如、美しい蓮華色の空間が生まれて吉祥天が波間から現れるイメージがわいてきました。
霊視とかじゃないんですよ。
勝手に出てきたただのイメージ。
精神分析自由連想みたいなの。

しかしながら、吉祥天というのは大体が敬愛というよりもっぱら増益や息災、滅罪に祈るものだから、このイメ―ジは事相の上で照らせば、なんか違うなあ…吉祥天は敬愛と違うわなあと思って、終わってから思ったのですが・・・。

昨日信者さんが来てお札整理手伝ってくれて、ようやく夜に暇になったので少しご祈祷の勉強していたら、…ある密教の口訣書に「吉祥天の被甲印」の話が出てきて、『これは准胝尊の根本印と同じである。だから吉祥天の本地は准胝仏母とする説がある』と書いてあった。

「・・・なるほどね!」と思いました。
准胝仏母の垂迹ならそういう連想が出てきてもありうるな。
じゃあ、敬愛も吉祥天でいいんのかもしれないなあ・・とそんなこと思っています。少し吉祥天の真言を拝んでみようかな。

吉祥天はあまり拝んだことは正直ないですが、化身同体といわれる尊星王は始終拝んでいる。
吉祥天は「オンマカシリヤエイソワカ
尊星王は「オンマカシリエイジリベイソワカ
つまり尊星王の真言に吉祥天の梵名「マカシリ」(マハ―シュリ―)は入れ込んである。
もともと吉祥天は乳海攪拌のインド神話から生まれた神様です。
だとすると、海中出現の准胝尊ともイメージ被りますね。
私の心の奥でそんなのが結びついたのかもしれませんが・・・。

この記事に対してこんなメールを頂きました。

おはようございます ブログの吉祥天さまのおはなしを拝読してメールいたしました
わたくし、件名のとおり、37年くらいまえに桐山さんの平河出版から出た栂尾コレクション顕密典籍文書集成全13巻を所有しておりまして、以前○○さんから そういう本はよむだけで越法になると言われたこともあって、自分で抱えているより羽田先生に差し上げるのがよいのではと思っておりましたが、差し出がましいと怒られるかと思い、言いそびれておりましたが、今日ブログを拝読して
やはりお話しようと思い、メールいたしました そんなものいらんわでしたら、そのままうち捨ててご返信いただかなくて結構です
じつは安祥寺流伝授随筆という書の中に歓喜天の本地は大準提仏母也という記述があるのです

面白いですね。