まず、何かいいことあると思っている人。
他動的に良い事なんかなんにもおきません。
むしろそういう今までのいいことの「価値観」そのものがひっくり返らないといけない世界なんです。
だから出世間といいますね。
お金が儲かるとか、病気が治る、すごいのになると結婚できると聞いて得度考えてる人にもあった。
驚くよね。
多少の精神障害のある女性でしたが、相談に行った先で得度すれば結婚できるといわれたそうです。親もついて来てそう言われたといったから思い込みじゃないかも。
それいったのもなんとかなりハイクラスのお坊さんです。
私なんかお会いすれば一歩も二歩も下がっていなければもいけないかというようなお方
まあ、なんかの間違いだと思うけど・・・
真に受ける法もどうかと思う。本人もそうだけど親も・・・
「本当でしょうか?」
「・・・尼僧になるんですよ?結婚するのに尼僧になる話ってある?」
言っておきますがこれ、男性でもいっしょですよ。
そりゃ結婚はしてもいいけど、それ目的の得度なんかある?
ま、寺に婿養子に行く人は別ですがね。
他にも「会社が好調なのでここで一気に伸ばしたいので心機一転得度したい。」とかいうのもきました。
アンタなんか勘違いしてるね。昔の武将が入道になるような気分なのかももしれませんがね。
そういう目的で得度したら、会社の成績はまず大概急速に駄目になります。あれよあれよと衰微するのは普通。
なんで?
勿論そういう「勘違い」をただすためです。
そういうお方は得度するなら功なって後継者を作り第一線から引いてからになさいませ。
二足のわらじは無理。転倒のもとです。
得度は謙虚な心でさせて頂くものです。
修行のため。滅罪のため、これでしかない。
僧侶になって成功したいという場合だって全く同じです。
僧侶になって成功するというのは良いお坊さまになって三界の衆生を利益するという意味以外ありえない。
自分が利益にあずかるのが目的ではありません。
売僧になっても金儲けなんてのはヤクザの宗教法人商法と同じ。
ほかにもいろいろあるけどなんかご褒美を期待しているようなのは全部ダメ。
そんなものあるか!全部自分がやって結果を出さないといけない世界です。
中には密教修行してマジカルな力を手に入れたいというお方も。
そりゃ結構ですね。せいぜいご修行にお励みください。
でもよしんば手に入れても自分のためにはまったく使えませんよ。
密教のご利益って自分のパワーじゃないからね。本尊の許可制です。
本尊から見て無用なものは不許可です。
お金が欲しいとか出世したいならせいぜい世間で頑張ること。他に方法はない。
仏教的に言えば、むしろ信者として徹する。
よき信者になることが世福を得る一番の道です。
結婚したい人もそうです。
俗人として自分磨きして魅力ある俗人になる以外なし。
剃髪染衣は方向違いです。