カーリーの真言？

聖天様には除却七星九曜一切悪星真言というのがあります。

短いのだけどどうもカーリー女神の真言のように思えます。

勘違いかも知れないけどね。

インドではカーリー女神は最凶の星である土星のパワーを弱めるとか・・・

まあ、もとをただせば歓喜天の母上ですからね。

ウマー女神と同体。まあ、その憤怒形みたいなのです。

三井寺の加行中には護法善神堂では訶梨帝母とともに黒暗天女真言をお唱えします。

密教ではこの黒暗天女というのがカーリー女神なんですね。

閻魔天付属の七母天のひとりになっています。

七母天ならぬ八母神と阿修羅が戦う「女神の偉大さ」ではこのカーリーが彼女たちに勝利をもたらします。

阿修羅はひきさかれてもその血から再生する力がある。恐怖の女神、カーリーはその阿修羅の血液を全部すすってしまうのです。

あなおそろしや。

インドではもっぱら悪魔退散、災難消滅で祈るらしい。

私が弟子から借りたインドの宗教ドラマのｄｖｄでは、継母たちにいじめられる少女がカーリーの力で何度も救われ、ついに奇跡を見た継母も彼女を尊敬し懺悔を乞うようになる話。お話の中でカーリーの呪力を悪用しようとする黒魔術師は天罰が当たってしまうという場面も出てくる。

もしも、この真言がカーリーのものならどうして星避けなんだろう。もしかしたら黒暗は闇夜で空に天体も何も見えない夜空、例えば曇りや雨の夜などの状況を表しているのかも。

星が見えないなら影響はない。

もし、そうならこの考え方は日輪を背負う愛染明王が日光で空を照らし、星の光を圧倒して星の災いを除く考えといっしょですね。