金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

犬に罪はないでしょ


だいぶ前のことですが女性の配送業職員が配送の折、拙寺の犬を指して「以前、私、この犬にかまれたんです!」
「いつです?」
「この前来たとき、門開けたらいきなり噛まれたんですよ」
「チャイムは?」
「・・・」
「チャイムなったら私行きますから犬は怪しく思いませんよ。」
「門開けたら噛んだんです!」
「じゃあ、あなた声はかけたんですか?」
「・・・」
「そりゃ、黙って声もかけず、いきなり門あけたら犬は怪しいと思って噛むわね。番犬ってそういうもんでしょ。大体、犬いるって門に貼ってあるでしょう。」
「・・・」
実は犬も馬鹿じゃないからよほど怪しくないならそんなことはしない。
うちは弟子も信者も業者も始終出入りするが黙って出入りする人はいないからです。
まずせいぜい吠えて威嚇するのみである。

そののち、その人の姿は見ない。
私が詫びの言葉ひとつ言わないのでかなり、不満そうだったからやめたのかもね。
詫びなんかするものですか。
今もって犬が悪いと思わない。犬が噛んだことも含め私自身も申し訳ないとは思いません。
いかに配送とはいえ、何も言わずに断りなく邸内に踏み込むのはおかしいからです。
でも、そんなことで拙寺の犬を処分しろというなら、かわりに私をガス室にで牢屋にでも送っていただこう。
責任者は私ですから。
犬は悪くないです。