金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

眷属はつらいよ


浴油六座目
例のくも膜下で入院の方の祈願。
この方の場合は重症なので300辺、油を酌んでは真言を唱えるのですが、聖天様の真言がいちいち戦艦ヤマトの40センチ砲弾みたいにドーンととんでいく感覚。
こういう感覚は感じたことないんで「やはり、なかなかすごいんだね。聖天さんっていうのは。」などと改めて感心している。
アホやね。私って。

そうこうしているうちに、「あ、狐!?」行く先に狐が何匹かいる!
真言が砲弾のように届くと狐がいてさササッと左右にわかれる。
それが病気に当たるとドッカーんと炸裂する。そんなイメージが出てくる。
そういえばご病人の息子さんが信者なんですが,父上の命式は午が入ると生年月日が四支並びだからといって荼枳尼天拝んだといってましたね。
「ひょっとしたらそれかぁ・・・。なるほどね。」
おそらく頼まれて眷属が応援に来てるんですね。
この人は陰陽師の家系なのでそういうのが結構反映するというのもありますね。たぶんですけど。
でも狐たちはそばでじっと病人を見守るという感じです。なんかうかつに手出ししたり動けない状態らしい。狐と病気とにらめっこ。
何かの機を待っているのでしょうか
この図って戦争に例えたら丁度、少数の先遣部隊が上陸して待機しているところに味方の艦砲射撃が来たみたいな感じですね。

こりゃあ、眷属も大変だわ。派遣されてきてるんだね。

祀り捨ての稲荷祠なんか一匹で帰らずズーっと守っているお狐さん。
しまいにはその祠も腐れ落ちて「おのれ‼身勝手な人間ども目」と怒るのもわかります。
眷属さんは兵隊さんと一緒、帰還命令がないと帰れません。

皆さんくれぐれも願ほどき忘れないでくださいね。
彼らがルバング島小野田少尉みたいにならないうちに。