金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

法華経と星の菩薩

昨日の密教経典の講話の席で、法華経を研究している天台僧の人がいて「羽田さんは法華経と宿曜は関係ないように言うけど・・・法華経の薬王菩薩本事品に宿王花菩薩ってあるじゃないですか。あれは原語はナクシャタラ・ラージャでつまり星宿王なんですよ。宿王華菩薩は法華経の行者を害するものから守るパワフルな菩薩。だから法華経と星の関係は深いんです。」というお話を伺いました。
へ~初めて知った。
でも私が「関係ない」と言ったのは法華経と宿曜ではなく、法華経と宿曜経の関係です。これは今でも明確に関係ないと思う。
法華経自体と星は葛城28宿のようにまあ、星が関係がないわけじゃないのは日本でもそうだし日蓮宗さんも星祭しますよね。
じゃあ、なんで・・・というと大昔にある占術の先生が宿曜経は法華経から出たなんて?なこと言われたのでそれを聞いていての話でしたので。

それはさておきこの方は呼ばれて法華経について学問的な講演するという位だからそこはそうとう詳しいんでしょう。
なるほどね。さすがに私は原語までは及びません。

ましてや好きな密教経典でも原語購読なんて領域は及びもいきません。外国語は英語も含めてからきしダメです。
私の知っている法華経はあくまで漢訳妙法蓮華経8巻

まあ、学問は学問として原典購読とかは大事と思いますけど。
原典はいかにあれ、我が国の歴史の中では信されてきたのは羅什訳の妙法蓮華経です。
六訳三存といいますが・・・つまり六つの訳本のうち三本が残っていんですが、ほかの正法華経も添品法華経の漢訳もパラパラ見た程度しか。
最勝王経なんかは好きなので国訳大蔵経の渡邊海旭先生の訳を言葉拾ったりして部分的に調べるくらいはしたけど・・・。

法華経についてが陀羅尼品に知りたいことがあって原点に近い訳本を見ましたが訳本じゃ本当のところはわからない。一遍サンスクリット本見ないとわからないですね。勿論それ識者に見てもらわないと私は見たままじゃわかりませんけど(笑)

その和尚さんから「あんまり法華経はお好きじゃないような…」と言われましたが好きじゃないわけではない。世尊偈なんか毎日上げます。観音信仰なので。
天台寺門宗は亜流とはいえ、ほかも普通の天台僧みたいにまあまあはあげますけど、私個人は「勧持品」なんかに「このお経は釈尊在世の折からもなお怨嫉多し」と聞くとなんか少し怖いですね。
事実、法華経系の新宗教はよくもめている教団多いようだし。
少なくとも法華経にだけ信仰絞る気はない。
良し悪しではなく縁だと思う。
まあ、それだけに法華経はかなりパワフルではありますね。