金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

恐ろしき孔雀明王


先日の竜王の話で孔雀明王について「あんな恐ろしいもの!」と眷属さんが言っていたのでどう恐ろしいのか…と気になって飯縄さまに聞いてみた。
飯縄様はこちらから聞いても、普通は何も答えないのだけど、この件に関しては珍しく答えを送ってきました。言葉が半分、イメージ映像が半分。
初めにとても大きな鳥の足らしきものが見える。

「あの大力の孔雀の脚を鬼神どもは恐れるのだ。
あの足で踏まれたらいかなる鬼神でも全く身動きできない。

青面金剛の持呪者が孔雀呪を唱えるよう儀軌にあろうが・・・たとえ、大力の夜叉でも動けなくなるのだ・・・。
私(たとえ青面金剛のようなものでも・・・?) そうだ。
だから鬼神どもは孔雀明王の御名を聞いてさえも怖がる。

それと、あの翼だ、天を覆うことができる。
星の災いはもとより天魔も飛行夜叉も寄せ付けないのだ。
星宿が曼荼羅で眷属として描かれるのもそのためだ。
孔雀明王が天変地異を抑えることは知っているだろう。
つまり、大きな足で大地を踏み鎮め。
翼は天からの災いを防ぐのだ。
そういう存在が孔雀明王
鬼神はおろか余の尊もそこは到底及ぶところではない。」

イメージでは「ああ、これって地球を覆っているバリヤーみたいなものだなあ。」という感じ。オゾン層みたいなものですがもっと微妙です。

これはいっていいかどうかわからないし、ただの戯言だと思っていただきたいのですが…飯縄様の言うにはその孔雀に乗っている四臂の菩薩と乗っけている孔雀は実は同じ方だそうです。

むしろ菩薩はその内証の表象として仮に表れているので本体は孔雀の方だとのこと。
またその鳴き声は人間には聞こえないが気圧を左右することができるらしい。だから祈雨の本尊なんだろうね。台風のようなものすら支配できるという。
これでは、いかに通力があろうとも、霊狐などの及ぶところじゃない。怖がるわけだわ。

今、「孔雀経法」やって本当にこのレベルと感応できる阿闍梨さんはそうはいないかもしれないなあ・・・。
つまり祈雨の出来る人。国家規模の災いを未然に抑える人。
勿論、「私は出来ますよ。」なんてのはクレイジーな話ですが、結果としてそう言うことを起こせる人が昔の高徳の阿闍梨様だったのではないかしら。
(いるはいます。そういうクレイジーな人、今日は先生のところ集まりあるので、晴れにしといてあげましたよ~♪とかいう人。一昨日おいでください。)

祈雨法。
勿論言うも愚かですが、私のレヴェルなんかじゃ、そんなことできっこないですね。問題外です。(笑)
拝む側の器も所以も問われます。
こういう祈願は個人レヴェルの祈願に終始している私なんぞの出る幕ではない。

そこへいくと小野の仁海様なんか祈雨は得意だったらしい。
よく霊験があったので雨僧正ともいわれた。
もっとも仁海様は小野方だから孔雀経法はやったかどうか知らないけど…勅命では孔雀法は廣澤方メインの法でしたから。

祈雨は他にも水天供、請雨経法、如法尊勝法などいろいろありますね。
弘法大師神泉苑でされた祈雨法は如法尊勝法のようにみうけますが・・・