金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

霊障の構造


普段から何かと霊に乗り移られやすいという人いますね。
でも本当は勝手に乗り移るなんてそう簡単にはできないんです。
お墓で亡者に憑かれたとか、神社の前を通ったら狐が乗ってしまった…とかいう人もいるけど。
実際、憑き物の都合だけでそんなに一方的に乗れるものなら日本中霊障だらけです。

私に言わすと実はそれ呼びこみです。
簡単に言うと安心感の欠乏、つまり恐怖がそういうものを呼び込むのです。
少なくともベースはそこ。

霊はなぜあなたに憑くのか考えてみてください。
ついてどうするの?
目的は何?

人間って不安には理由がないと納得できない。
わからないというのは嫌なんだね。

だからこんなに不安でおびえているのは霊が取り付いてるんだ・・・ということになる。
別にこれ、嘘とかじゃなく本当に乗ってしまうケースもありますね。
それでもそういう場合は原因は呼び込みだと思う。

哺乳類や鳥類は親に育てられてバリヤーができる。
それが仲間と居て安心できるベースになっている。
特に群れる動物、人間ももちろんそうです。
はちゅう類や魚類は基本的にそこはない。
だから仲間でも隙あれば食いちぎることも。

それがうまく親の愛情をキャッチできなかったり、親に問題があったりすると中間と居て安心するバリヤーができない。
常に不安。かえって不安。ひとりのほうがまだしも。
からしょっちゅう霊障のあるんだという人の九割は子供のころそういう体験しています。
孤独です。
自己肯定ができない。
知らない人は基本的に怖い。
罪悪感がつよい。
そのおどおどした自分が理解できない。
だから・・・そこは霊が憑いたからなんだ・・・ということになる。

それでも勝手に理由もないのに霊がのってしまうなんてことはないんです。
たとえば今乗っていたとして も出て行け!と言えば出ていくしかない。
要は本当に心からそう言えるかどうか?
そこは頭で考えるだけじゃ足らないんですね。
でも・・・まず、そこから理解しないと治らない。

誰かに取ってもらうだけなら・・・またなるんです。
ホントはそういう自分が納得するような何らかの理由が必要だからね。
でも必要なくなれば憑かなくなる。
そういうもの。


本当に特異体質な人もいます。確実に、

でもほとんどがそういう構造のものだと思う。
そうでなく本当の祟りなら理由も明確なはずです。
「知らない人も霊障は一切やらないよ」というのは一つはそういうこと。
ここをスルーしてもただの依存を生むだけで根本解決にならない。
簡単に言えば仲間が必要なんです。
だから講員になってグループ感の中で霊の理解を養うのが大事だと考えます。