金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

初秋の岩手紀行 9月16日


さて三日目です。最終日は花巻市の宮沢賢治記念館に。
宮沢賢治大好きです。
これは「注文の多い料理店」を模した「山猫軒」という土産物店兼レストラン
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他の生命を殺さなければあらゆる生命は生きられないという真実の残酷さを歌った「ヨダカの星」の石碑、子供のころに最も心打たれ胸引き裂かれる気持ちで何度も何度も読んだ美しくも悲しい童話です。
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入り口でネコ事寺務所の皆さんたちと記念撮影。
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賢治の童話村と郷土博物館にも行きました。ここは古き文明の地。縄文文化は約10000年の昔からあったんですね。
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近くに有名な兜跋毘沙門天を祀る成島毘沙門堂があると知ってそちらにもいきました。
昆虫保護区 成島小学校 いいですね。
昔の昆虫標本みたいな残酷な生き物の命を軽視した課題とは真逆の発想、実にいい。
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成島毘沙門天は国宝でかつ木像としては日本最大の毘沙門様、
今は赤ちゃんの泣き相撲で有名な三熊野神社の管理下です。写真は御前立の御神鏡です。このお堂の上にまたお堂があってそこに毘沙門様はいらっしゃいますが…もちろん撮影禁止です。

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帰りには岩手山神社に参拝。
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社長から山猫軒で私の好きな猫グッズのお土産いっぱいもらいました。
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宮沢賢治の宗教観ははじめ親鸞上人のお念仏に心惹かれ、その後。国柱会の田中智学の影響で法華信仰をもっぱらにしたとのこと。
記念館の資料を見るほどに宮沢賢治の法華経への真摯な崇敬が身に迫ります。
法華経の行者としての宮沢賢治です。
でも彼の中には、実は念仏も法華信仰もそしてキリスト教も生きていたようです。
それは彼の作品から随所に窺うことができます。
私は…法華経の行者でも、念仏行者でもなく。やはり、思うにへっぽこ密教行者ですね。
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小野寺社長、三日間ありがとうございました。合掌!