金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

しこり


飯縄山で修法中ご霊示あり、
「天狗法」に広く付随する神歌
「嵐吹く木の下陰に志古里なす向かう悪魔を吹き払いけり」というのがありますが、これについて「志古里」という当て字は他にも様々に書きますが、今この字は「心を古くより里となす」で我が執着の事だと教えられました。
我が執着がすなわち「しこり」です。

いくら熱心に祈っても効かないのは神仏と綱引きしているから。
「この一事は絶対に絶対に譲れない」と・・・綱ひきしている。
「それで皆ふさがっている。」と飯縄様はいわれます。
その心が即ち魔そのものである。
大風の吹き払うがごとく胸に宿れる執着を吹き放てばおのずから心に風が吹き部けるように諸々の「魔が事」は払い去るのである。
この心でものをなせば「払い文」で言う「なすところ行うところ清く清ければ仮にも穢るることはなし」となる。
シコリなければ即ち神鏡のおもて澄て幽遂なり。心月輪はそのままに神鏡なり。澄ませばいかなる尊をも映し出す。」ともおおせになった。