金翅鳥院のブログ

天台寺門宗非法人の祈祷寺院です。

自分の信仰くらい守れませんか?。


古い話です。うちに出入りのある女性にものすごくやきもちやきの恋人がいました。
ある時、留中電話が入っていて「相談したいことがあるので夜遅くてもいいから今日中に電話くれ」とありました。
それで帰宅してすぐ確か夜10時頃でしたが電話したんですが出ません。
それでそのままにしておいた。

そうしたら翌日その彼氏がその方の携帯の着信を見て「こんな夜遅く電話する非常識な奴は誰だ!」と問い詰めた。
相談している寺院だというと、何でそんなとこに相談する。
全部やめてしまえ!と祭壇の聖天様のお札を全て取り払うよういわれた。
それで近所の川に道具も札もまとめて捨てたのだそうです。

やめるにしてもなんでせめて寺に返すと言わないのか?不思議です。
後日その話を聞いて呆れかえって「あなたのところは信仰を川に捨てたのだからもう御祈祷はできない。」と打ち切った。

色々言い訳はするのだけどまたお祀りしたところでそんな風ではまた川に捨てる様になるでしょう。
それでは尊天にすみません。
相談には着ていいか?というので一応いいとはいいましたが、実際の決め手が打てないから無意味。
どんなに困っていても祈らないので。
これからどうなるという占いをするくらいです。

それでしまいには来なくなりましたが…・

この話、私が偏狭だと思う人いるでしょうね。
「そんなのいいじゃない。川にお札捨てたって神様溺れるわけじゃないし許してあげれば?」という風に。

私に言わせればそういうのは思慮不足もしくは一知半解です。
私が許すとか許さないという感情問題とはこれは無関係です。
こんな風ではもうさきゆき信仰は無理という判断ですので。
まして聖天尊はスピ系の人が「神様って絶対の愛なんです…」なんていうけどそういう神様とは神様が違う。
口出し無用!
その信者だけでなく他の信者さんのことも。そして神様ご自身の事もその眷族の事までも考えないといけない。
その信者が良ければ全部オーケーではない。

主人が信仰を嫌うとか、逆に嫁が嫌がるから内緒で信仰したいという人。
月報も電話もうちじゃ困るので送らないでという方。
全部断っています。
わたしのために信仰してくれというのではない。自分のためでしょう
しかも他の人にしろというのではない。自分がすることでしょう?
わかれば重罪という隠れキリシタンのような時代ではあるまいし…
その程度ができないのでは信仰にならない。
そういう問題があったにせよ、何とかするのは私の仕事ではない。
ご自分が解決すべき問題です。
私はサーヴィス業者ではないのでサーヴィス第一じゃない。
だからそういうことを理由にする人には「自分でハッキリ言えないで家に隠し事するくらいならかえってよくないです。なにもならないから入信はやめておきなさい。」と言っています。

人に信仰を勧めなくていいのですけど、せめて自分の信仰くらいは守りたいですね。