一つ言えるのは渋谷と同じく「谷」の文字のつくところはどうもよろしくないようです。
幸い用事もないけど。
谷はよどむ、陥落を意味するしね。
比較的、東京でよい場所と思うのは「橋」。
日本橋、新橋、駒形橋、レインボーブリッジなどなど・・・
橋は渡すという働きから物の行き交い、交易、希望達成などをあらわす。
発展しても下劣に走らない栄え方。下世話と下劣は違う。
何も字義から物を言っているわけじゃないけど不思議と符合する。
でも広い意味では橋もあり、谷もありでお江戸はバランスとっているのかもしれません。
町には適当な人口というものがある。地域にもある。それが許容量超えるとまずい働きも出る。
荒俣 宏さんの書かれた「帝都物語」というのがありますね。
東京壊滅をもくろむ怪人、加藤保憲は完全に東京を滅ぼそうとしますがうまくいかない。
何かあっても不死鳥のようによみがえる。
そもそも、その東京という都市自体が巨大な魔のフィールドでもあるし、聖域でもある。
それは思いますね。
そしてそこには常に華々しく、輝かしいと同時に常にまがまがしく、混沌とした闇を秘めた集合無意識が展開しているのでしょう。
それが詮ずる所 千古の昔から「都」というものの正体なのかもしれません。